乾燥機の導入による、「注染」の短納期・品質向上への取り組み事業
本事業でシーツローラー乾燥機(アイロナー)を導入した。
効果:乾燥時間 1,440分→15分
有限会社丸甚製作所
成果納期 14日→6日
| 事業者名 | 有限会社丸甚製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪府阪南市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 500万円 |
主に住宅や建材、機械向けに金属部品を供給し、溶接、鋼板の打ち抜き、プレス、カシメ、穴あけなどの加工技術を持つ。これまでは顧客から金型を支給してもらい部品製造を請け負ってきた。金型は顧客の資産となるため、メンテナンスには顧客の了解が必要だった。金型の製作には月間約150セットを使用していた。
抱えていた課題
やったこと
自社での金型製造に必要なワイヤ放電加工機を導入した。斜めの切断を含む4軸加工が可能で、精度は±1μm〜2.5μmである。金型や金型部品の形状はNCフライス盤で切削し、工具では加工が難しい細かな形状や狭い部分をワイヤ放電加工機で加工する。金型表面の仕上げにはNC研磨機を用いる。金型の準備や保守は自社で責任を持って行い、その費用を加工費に含めて請求することにした。
| 加工機 | ワイヤ放電加工機 |
|---|
新しい製品・サービス:金型・金型部品の製造、および金型の製作やメンテナンスの請負
ワイヤ放電加工機の導入により、自社で金型を製作できるようになり、納期が大幅に短縮された。製作から修正までの期間も1ヵ月以内に縮まった。これまで受注を断っていた難易度の高い試作品も引き受けられるようになった。包装用機械や河川施設向け機械など、これまで取引のなかった分野からの部品加工依頼も入り始めた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の金型外注と後継者難による廃業を背景に、金型内製へ乗り出す経緯が書かれているが、中長期の経営戦略上の位置付けまでは読み取れない。
周辺に業者が1社しかなく遠方外注だと納期が延びると記載され、地域の外部環境と内製の必要性は読めるが、競争優位の定量的根拠は薄い。
金型製作の外注納期が2週間から5〜6日に短縮され、修正作業も1か月以上から1か月以内になったと具体的に示され、課題と解決が対応している。
金型の製作期間短縮(2週間→5〜6日)や修正期間短縮(1か月以上→1か月以内)が数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員15名、NCフライス盤やワイヤ放電加工機の保有、社長の現場重視や人材育成方針は読めるが、補助事業の遂行体制の具体的記述は少ない。
複雑形状の金型を自社製作でき、難易度の高い試作品も引き受けられるようになったと、受注できる価値と顧客像が示されている。
5年後の平成34年に売上の約20%を新規事業で確保する目標があるが、遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
金型の内製化に加え、包装用機械や河川施設向け機械など取引実績のなかった分野への展開が書かれ、高難度試作品の受注につながっている。
地域に業者が1社しかなく、廃業で金型供給が途絶える懸念が書かれ、地域の受注基盤維持の意義がわずかにうかがえる。
納期短縮や修正期間の短縮が数字で示され効果は読めるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。
自社で設計・開発した自動化装置やNC機械の活用はうかがえるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。
金型事業や新規分野への進出が書かれ、構造転換に近い動きはうかがえるが、成長分野としての位置付けの記述は薄い。
地域の金型業者が廃業した中で内製に乗り出した点は地域の受注維持に関係するが、地域特性を活かした雇用創出の記述は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後、新規参入の金型事業と、新規分野の部品加工や試作品製作の受注拡大を目指す。5年後の平成34年には、売上高のうち2割程度を新規事業で確保したいと南社長は意気込んでいる。
「思っていたモノが形になっていると言われるのが一番うれしい」
公式の事例集より(原文のまま)
本事業でシーツローラー乾燥機(アイロナー)を導入した。
効果:乾燥時間 1,440分→15分
熱風循環式電気炉を増設し、既存炉と同サイズの大型焼き戻し炉を新たに導入した。
効果:熱処理処理回数 3回/日→6回/日
既存の大型プレーナー機1台を改良した。
効果:製作日数 352日→240日