ものづくり補助金平成27年度学術研究、専門・技術サービス業兵庫県

最新検査機器を使った高度獣医医療の提供

株式会社佐橋動物病院

この事例のポイント

  • 飼育頭数は減少している一方で動物病院が増えており、今後さらに競争が激しくなると予測される。
  • 循環器診療の精度を上げるため、最新の超音波診断装置を導入した。
  • 最新の超音波診断装置と新しい検査方式により、検査精度が高まり、今まで分からなかった病気を診断できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社佐橋動物病院
所在地兵庫県 猪名川町
業種技術サービス業
従業員数5人
資本金500万円
設立2011年

事業の背景

犬の飼育数は平成20年の1,310万頭をピークに平成27年は991万頭まで減少している。飼育率も20%から15%まで減少しており、今後の人口減少とともに飼育動物もさらに減少すると予測される。一方、全国の動物病院数は平成16年の9,245軒から平成26年に11,259軒まで増えた。当院の商圏でも直近の5年間で3軒増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑飼育頭数は減少している一方で動物病院が増えており、今後さらに競争が激しくなると予測される。
  • 新製品・新技術市場環境が厳しくなるなか、専門性・特徴を明確にして競合先との差別化を図る必要がある。
  • 品質・精度最新の検査方式を用いた診断ができず、今まで分からなかった病気を診断できない。
  • 集客・繁閑最新の超音波診断装置による高度医療は大阪まで出かける必要があり、近隣の顧客に提供できない。

やったこと

循環器診療の精度を上げるため、最新の超音波診断装置を導入した。最新機種の最新検査方式により、心臓の病態をリアルタイムで詳細に把握できるようにした。最新測定方式(2D-SET法)を用いることで、より短時間で検査ができ、ペットの検査ストレスが軽減される。心疾患などの呼吸困難時や重篤な症状に対応するためICU(動物用集中治療室)も設備した。さらに、外部の専門家として鳥取大学の教授から最新の医療技術と学術指導を受けている。

新しい製品・サービス:最新検査機器を使った高度獣医医療の提供

事業の効果

最新の超音波診断装置と新しい検査方式により、検査精度が高まり、今まで分からなかった病気を診断できるようになった。近隣の顧客に高度医療を気軽に提供できるようになり、大阪まで出かける必要がなくなった。検査時間が短くなり、ペットの検査ストレスも軽減された。治療の選択肢が増え、顧客である飼主の満足度向上と競合先との差別化につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性犬の飼育数が991万頭に減少し、動物病院が11,259軒に増えた市場環境と、救急経験者が多い強みを踏まえ、専門性で差別化する方針が示されている。
  • 4
    課題の認識と解決飼育数減少と商圏内で3軒増えた競合を課題として挙げ、最新超音波診断装置の導入で高度医療を提供し顧客満足を高める計画が示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け循環器診療で超音波検査が必須で被爆しない点や、画像で顧客の納得を得やすい点など、選ばれる理由が具体的に整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標高付加価値化の数値目標や売上・利益の見込みは記載がなく、目標値は読み取れない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    開業から循環器疾患の診療に力を入れてきたと書かれ、超音波診断装置導入はその延長に位置づけられるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    犬の飼育数が991万頭に減少し、動物病院が11,259軒に増えた市場環境と、救急経験者が多い強みを踏まえ、専門性で差別化する方針が示されている。

  • 課題の認識と解決4

    飼育数減少と商圏内で3軒増えた競合を課題として挙げ、最新超音波診断装置の導入で高度医療を提供し顧客満足を高める計画が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化の数値目標や売上・利益の見込みは記載がなく、目標値は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    救急勤務経験のあるスタッフが多いことや大学教授の指導を受けていることは書かれているが、体制の具体的な人数や役割は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    循環器診療で超音波検査が必須で被爆しない点や、画像で顧客の納得を得やすい点など、選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    最新機器を使いこなすため大学の助言を受ける方針は示されているが、導入スケジュールや遂行方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    最新の2D-SET法などの測定方式を導入するとあるが、動物用超音波診断の普及度や高水準化の位置づけは数値で示されていない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    ペットの心臓病やガンが死因上位を占めると述べられ、地域の動物医療の充実にふれるが、国が補助する積極的理由は読み取れない。

  • 費用対効果2

    検査時間の短縮やストレス軽減は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新の超音波診断方式を導入するとあるが、デジタル技術の活用による地域やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    大阪まで出向く必要があった高度医療を近隣で提供できるようになったと書かれ、地域の顧客への効果は読み取れるが、雇用や地域成長への言及は薄い。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。