回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
銀海酒造有限会社
成果蒸米工程の時間 120分→80分
| 事業者名 | 銀海酒造有限会社 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県 養父市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 3人 |
| 資本金 | 3,350万円 |
| 設立 | 1897年 |
明治30年の創業以来、当地で製法と原材料にこだわり清酒製造を続けてきた。3年前に開発した新コンセプトの純米吟醸酒が人気商品となったことをきっかけに、既存商品を含め顧客からの引き合いが急増した。一方で日本酒の消費量は、ブームと言われながらも減少傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
蒸米工程の旧式の和釜バーナーを、蒸気ボイラーとステンレス製の蒸し器に更新した。これにより蒸米工程の時間が短縮され、製造工程全体のリードタイム短縮と生産性向上につながった。蒸気の安定により人の常時監視が不要となり、職人の負担が軽減された。その結果、職人が製麹作業に時間と手間をかけられるようになった。
蒸米工程の時間が短縮され、製造工程全体のリードタイムが大幅に短くなった。蒸米の蒸し上がり状態が改善され、麹菌の発酵を促進して本格的な辛口の清酒を造れるようになった。酒粕の排出量が減り、抽出される酒量が増えた。燃料費も大きく削減された。職人の精神的・物理的負担が軽減され、製麹作業に集中して酵素力価の高い麹を作れるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
既存の手造り伝統製法を維持しつつ、純米醸造酒の人気と輸出要請に応えるため量産体制を整える方針が書かれている。
超軟水という地域特性と手造り製法の強みに触れ、顧客引き合いの急増や海外展開を背景にしている。ただし市場データの記述は少ない。
蒸米工程がネックだったことを認識し、燕米時間が2時間以上から80分に短縮、酒粕排出量約10%減などの効果を示している。
燕米時間の短縮や抽出酒量の約5%増などの成果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員3人の小規模体制であることは書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。
人気の純米醸造酒や食中酒としての価値、地域食材との組み合わせに言及するが、顧客ターゲットの整理は薄い。
地域限定ブランドの構想など将来の方向性はうかがえるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
日本酒の消費は減少傾向と書かれ、手造り製法と地域食材を生かした食中酒という位置づけがあるが、高価格化の数値は示されていない。
地域の食文化や但馬の食材を生かす意義にわずかに触れるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述はない。
燃料費が約8割削減、リードタイムが半減など効率面の数字はあるが、補助金額に対する費用対効果は示されていない。
公開情報では判断できません。
日本酒の消費減少という市場環境に言及するが、構造転換や成長分野への進出とのつながりは明確ではない。
養父市の超軟水や但馬の食材を生かし、地域でしか買えないブランドを育てる構想が書かれている。
日本酒の消費量が減少傾向にあるなか、小規模な蔵の伝統的な手造りという強みを活かし、少人数でも効率よく良い製品を作ることに専念して事業存続をめざす。
日本酒には、人と人の距離を縮める他のお酒にはない文化があり、感性を高め、心を豊かにする力もあると思います。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
2018年11月に、それまで職人が手でやっていた木材加工のほぼ全てを自動化するNC加工機を導入した。