ものづくり補助金平成29年度製造業神奈川県

茶農家と密な連携による有機茶の製品開発・製造・販売

株式会社菱和園

成果1日2000袋の生産・出荷が可能になった

この事例のポイント

  • 既存のライン商品は有機茶の新商品を求める取引先の要請に応えられていなかった。
  • 有機JASの基準として必要なオイルフリーコンプレッサーと、異物混入防止のために金属探知機、今まで詰め作業を手作業で行っていた工程を省力化する全自動充填包装機を導入した。
  • 1日2000袋の生産・出荷が可能になった。導入設備により有機JAS基準を満たす有機茶の生産体制を整え、1時間で300袋、1日2000袋の生産・出荷が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社菱和園
所在地神奈川県
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境

事業の背景

当社は有機茶の生産者と連携して商品を作るが、小売店では有機茶の取り扱いがなかったり、競合他社の有機茶の販売が伸びていた。主要取引先であるスーパー等から有機茶の新商品の要請があったが、当社の売上高は減少傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存のライン商品は有機茶の新商品を求める取引先の要請に応えられていなかった。
  • コスト・採算有機茶の取り扱いがない小売店があり、競合他社の有機茶の販売が伸びていた。
  • 集客・繁閑主要取引先であるスーパー等からの要請に対応できず、売上高は減少傾向にあった。

やったこと

有機JASの基準として必要なオイルフリーコンプレッサーと、異物混入防止のために金属探知機、今まで詰め作業を手作業で行っていた工程を省力化する全自動充填包装機を導入した。導入した設備は補助事業期間完了後すぐに生産転用を行い、1時間で300袋、1日2000袋の生産・出荷ができるようになった。当社の製法技術で新商品を開発した。安全・安心の証として有機JASとレインフォレスト・アライアンス認証を取得し、JFS-B規格は現在申請中である。

その他オイルフリーコンプレッサー
検査測定金属探知機
加工機全自動充填包装機

新しい製品・サービス:お茶生産者の有機茶葉を活かした、世界的基準に準じた独自性ある有機茶

事業の効果

  • 1日2000袋の生産・出荷が可能になった
  • 1時間で300袋の生産が可能になった

導入設備により有機JAS基準を満たす有機茶の生産体制を整え、1時間で300袋、1日2000袋の生産・出荷が可能になった。有機JASとレインフォレスト・アライアンス認証を取得し、安全・安心と持続可能な生産を外部に示せるようになった。新商品の開発により取引先の要請に応え、JFS-B規格の認証取得も目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    売上高は減少傾向で、主要取引先から有機茶の新商品要請があると書かれており、過去の取組との一貫性は読み取れるが具体性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    競合他社の有機茶の販売が伸びていると書かれ、当社の製法技術で新商品を開発したとあるが、強みの詳細は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    売上減少と新商品要請という課題に対し、1時間300袋・1日2000袋の生産・出荷体制を示しており、解決策が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    1時間300袋・1日2000袋という生産量は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    有機JASとレインフォレスト・アライアンス認証の取得や、スーパー等からの新商品要請があり、選ばれる理由の一端は読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    補助事業期間完了後すぐに生産転用を行うこと、認証取得やJFS-B規格を申請中であることなど、段階的な進め方がうかがえる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    煎茶農家で有機の国際認証を取得した例は国内でまだ1件だけと書かれており、同分野で独自性の高い商品であることが読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    サスティナブルな社会の実現や労働環境への配慮が述べられているが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    生産能力は具体的だが、補助金額や付加価値の増加額など費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    農園と流通事業体が認証される仕組みやSDGsに沿った生産が述べられているが、デジタル技術や新たなビジネスモデルの記述はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    サスティナブルな社会を目指す有機・認証分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点は具体的に書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    お茶生産者の有機茶葉を活かす取組とあるが、地域の特性や地域経済への効果は具体的に示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

JFS-B規格は現在申請中であり、認証取得を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。