ものづくり補助金平成27年度製造業奈良県

冷凍柿の葉ずしの製造工程の自動化によるリードタイムの短縮

株式会社柿の葉ずし

成果製造日数 2日→1日

この事例のポイント

  • 製造過程で手作業が多くを占め時間もかかるため生産量が追いつかず、ニーズに応えられない状況が続いていた。
  • 手作業工程の一部である内袋詰めと、商品と解凍説明書の化粧袋詰めを自動化した。
  • 製造日数 2日→1日。手作業工程の一部を自動化したことで製造日数が2日から1日に短縮し、生産量も大幅に上がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社柿の葉ずし
所在地奈良県 天理市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
設立1861年

事業の背景

1861年創業の柿の葉ずし総本家平宗は、柿の葉ずしや鮎ずしなどの郷土すしを製造販売してきた。従来の柿の葉ずしは賞味期限が製造日より3日と非常に短かったが、冷凍技術の発達により冷凍柿の葉ずし「こおりずし」の事業展開を開始し、賞味期限は製造日より180日に大幅に伸びた。これにより全国の小売業各社からの需要も伸びた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力製造過程で手作業が多くを占め時間もかかるため生産量が追いつかず、ニーズに応えられない状況が続いていた。
  • 納期・工程すべてが手作業による工程のため、製造に2日間を要していた。

やったこと

手作業工程の一部である内袋詰めと、商品と解凍説明書の化粧袋詰めを自動化した。これにより製造日数を2日から1日に短縮し、生産量も大幅に上がった。冷凍して真空包装を行うなど、特殊な冷凍加工技術を施して商品の品質を保つ取り組みも行っている。

加工機内袋詰めの自動化設備
加工機化粧袋詰めの自動化設備

新しい製品・サービス:冷凍柿の葉ずし「こおりずし」

事業の効果

  • 製造日数 2日→1日

手作業工程の一部を自動化したことで製造日数が2日から1日に短縮し、生産量も大幅に上がった。これにより全国の小売業各社から一般消費者まで、各方面からのニーズに応えられるようになった。冷凍柿の葉ずしの普及により今後も市場拡大が見込まれ、小売業各社との協力体制づくりや海外展開を視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1861年以来の柿の葉ずし事業の延長で冷凍品へ展開したと読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    賞味期限が3日から180日に伸び全国の小売業からの需要が増えたとあり、市場動向を踏まえた取組と読めるが、競争優位の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で製造に2日を要した課題を認識し、内袋詰め等の自動化で製造日数を1日に短縮したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造日数を2日から1日に短縮したと数値で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    賞味期限や全国の小売業からの需要増は書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の小売業との協力体制や海外進出を『時期が来たら』とあり、スケジュールや課題解決方法は不明確。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    柿の葉ずしの冷凍品『こおりずし』は、保存料不要で賞味期限180日と従来の3日から大幅に伸びた新分野と具体的に書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    フードロス軽減や郷土料理の全国展開が書かれるが、国が補助する理由としての波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    生産量が大幅にアップしたとあるが、補助金投入額に対する付加価値増などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    冷凍加工技術や真空包装は書かれるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの言及はわずかにうかがえる程度。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    冷凍食品市場の拡大予測に言及しており、成長分野への進出はうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    奈良吉野の郷土料理を全国へ広げる取組と読めるが、地域の雇用や経済成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

冷凍食品への注目から今後も市場拡大が予測されるため、小売業各社との協力体制を築き、将来的には身近に購入できる環境を目指す。時期が来たら海外への進出も進め、全ての方に同じ味と鮮度を届けたいと考えている。

  • 目標:賞味期限 3日→180日

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。