ものづくり補助金平成27年度製造業奈良県

高品位製品製造ニーズに対応するための、当社生産プロセスの革新

株式会社メタルマネージ

成果リードタイムを約10分の1まで短縮

この事例のポイント

  • 熟練技術者が手作業で行っていた曲げ(ベンダー加工)工程の効率化が必要だった。
  • 課題解決のため、最新モデルのパネルベンダーを導入した。
  • リードタイムを約10分の1まで短縮。パネルベンダーの導入により、リードタイムを約10分の1まで短縮し、必要人員の削減と効率的な配置が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社メタルマネージ
所在地奈良県 大和高田市
業種金属製品製造業
技術分野立体造形
従業員数33人
資本金1,100万円
設立2001年

事業の背景

キャッシュレス化の進展により、レジ機の入れ替えやPOSAカード市場が拡大している。これに伴い、レジ機周りの販促商材やPOSAカード陳列用什器などの需要増大が見込まれる。当社は金属素材の立体的加工により店舗什器などを製造しており、販促什器の重要工程である曲げ加工を熟練技術者の手作業で行っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力熟練技術者が手作業で行っていた曲げ(ベンダー加工)工程の効率化が必要だった。
  • コスト・採算納期短縮などの顧客ニーズに応え、他社との競争力を高めるため、この工程の効率化が課題だった。

やったこと

課題解決のため、最新モデルのパネルベンダーを導入した。これにより、熟練技術者の経験と勘という暗黙知を形式知化し、加工の効率化と高精度化を図った。また、30年度補助事業においてスポット溶接機を導入し、後工程のリードタイム短縮を実現した。

加工機パネルベンダー(最新モデル)
加工機スポット溶接機

事業の効果

  • リードタイムを約10分の1まで短縮
  • およそ2倍の高精度化

パネルベンダーの導入により、リードタイムを約10分の1まで短縮し、必要人員の削減と効率的な配置が可能になった。熟練技術者の暗黙知を形式知化したことで、加工精度はおよそ2倍に高まり、計画通りの成果を得た。さらに、後工程のリードタイムも短縮され、短納期・低コスト・高精度化が可能な生産体制が構築された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として27年度補助事業と30年度のスポット溶接機導入が書かれ、生産プロセス革新の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    キャッシュレス化によるPOSAカード什器の需要増を背景に、熟練技術と提案力・独自ノウハウを強みとして挙げている。

  • 課題の認識と解決5

    曲げ工程を手作業から課題として特定し、リードタイムを約10分の1、精度およそ2倍と数値で成果を示している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    リードタイム約10分の1、精度およそ2倍が実現したと書かれ、計画通りの成果を得たとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練技術者の暗黙知を形式知化した取組や従業員33名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客ニーズ(納期短縮)と大手家電メーカーなど顧客からの高い評価・信頼が書かれ、選ばれる理由がうかがえる。

  • 事業化までの道筋3

    課題解決の手段として導入と形式知化が示されるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    パネルベンダーで複雑形状の曲げを高精度化し、同分野で他社との競争力向上を図る取組として読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    キャッシュレス化に伴うPOSAカード市場拡大は書かれるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は記載がない。

  • 費用対効果4

    投資後にリードタイム約10分の1、必要人員の削減、精度およそ2倍と費用対効果を示す数値が書かれている。

  • イノベーションへの貢献2

    暗黙知の形式知化や専用装置の独自開発がうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    キャッシュレス化の進展という市場成長分野への対応がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    大和高田市の所在地は書かれるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

外国人技能実習生の起用を一因として、製品の海外販路開拓や海外現地での事業展開も検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。