生地裁断CAMの導入による超柔軟素材加工の後継世代への伝承と高効率な製造プロセスの実現
高速自動裁断機(CAM)とともに、CAD連携の自動裁断機接続システムと自動延反機を導入した。
効果:リードタイム 5週→2.5週
株式会社SCREENラミナテック
成果処理能力 1倍→2倍
| 事業者名 | 株式会社SCREENラミナテック |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 御所市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | デザイン,機械制御,情報処理,接合・実装 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 2017年 |
奈良県は自然災害の被害を受けにくく、京阪神の中間に位置して多様な産業が集積している。スマートフォンの表示デバイスは液晶ディスプレーから曲面デザインに対応できるフレキシブルOLEDディスプレーへ移行し始めている。年間2億台を超えるとも言われるスマートフォンの貼り付け工程では、半自動装置では処理能力や歩留まりに限界があるため、高速全自動化が求められていた。当社は平成29年7月にフレキシブルディスプレー製造の後工程向け装置で評価の高かった株式会社FUKの全事業を譲り受けていた。
抱えていた課題
やったこと
転写と貼付の作業を分けて並列で行うため、装置内へ部材を供給するテーブルを複数にした高速全自動曲面貼付装置を開発した。既存ラインの直列処理に比べて処理能力が2倍になった。機種ごとに生じる治具調整は、職人の技を光学測定器で作業固定位置としてデータ化し、作業負担を軽減した。新たな機種の光測定データを生産データ(機種データ)に変換するプログラムを作成し、ユーザーが誰でも扱えるようにソフト面でサポートした。プロセスデータを遠隔地でモニタリングできるIoT機能を搭載し、トラブルへの効率の良い対応を可能にした。装置完成後のプロセス評価の短縮のため、プロセスが近い既存の車載用曲面貼り装置のプロセス評価を活用した。
新しい製品・サービス:フレキシブルOLEDディスプレー向けの高速全自動曲面貼付装置
並列処理により既存装置の2倍の処理能力を実現した。機種ごとの治具調整を光学データ化したことで作業負担が軽減され、ユーザー自身で扱える範囲が広がった。IoT機能によりプロセスデータを遠隔でモニタリングでき、トラブルへの効率の良い対応が可能になった。既存装置のプロセス評価を活用して装置完成後の評価期間を短縮し、完了期日に間に合わせた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
既存の曲面貼付や後工程装置の事業を譲り受け、フレキシブルディスプレー向け装置へ展開する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
スマートフォンのフレキシブルOLEDへのシフトという市場動向と、既存装置の2倍の処理能力という強みが具体的に示されている。
半自動装置の処理能力や歩留まりの限界という課題を認識し、並列処理で既存装置の2倍の処理能力を実現した点が明確。
既存装置の2倍の処理能力という実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員数37名と設立の経緯は書かれているが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は少ない。
高速全自動化による歩留まり向上や人手介在による異物混入防止など、顧客にとっての価値とニーズの裏付けが示されている。
課題①②に対し、機種データ変換プログラムや既存車載用装置のプロセス評価活用という解決方法と、2019年の量産事業化時期が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
次世代のフレキシブルOLEDは普及前の新分野で、国別販売候補や曲面貼付装置の高速化など高水準の付加価値化が示されている。
フレキシブルOLEDという次世代ディスプレーの将来性はうかがえるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。
費用対効果に関する数値は書かれておらず、処理能力2倍という生産性向上のみがうかがえる。
IoT対応による遠隔モニタリングでトラブル対応を効率化しており、デジタル技術の活用は読み取れるが地域やサプライチェーンへの貢献は薄い。
スマートフォンのフレキシブルOLEDへのシフトという成長分野への進出は読み取れるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
奈良県の立地的優位性は書かれているが、本事業が地域の雇用や経済成長を牽引する内容かは具体的に読み取れない。
フレキシブルOLED製造向け装置への問い合わせが増加しており、展示会出展などの営業活動を行い売上拡大を目指す。平成31年に量産装置事業化を予定し、国別販売候補は日本2社、台湾3社、中国6社、韓国1社としている。
高速自動裁断機(CAM)とともに、CAD連携の自動裁断機接続システムと自動延反機を導入した。
効果:リードタイム 5週→2.5週
Master CAMを㈱ゼネティック社から導入し、切削や完成版のイメージを確認しながら作業できるようにした。
リニアモータ方式の放電加工機を導入し、放電工程の処理速度と処理精度の向上を図った。