ものづくり補助金平成27年度製造業和歌山県

低透過性ゴムパッキンの安定供給体制を構築し海外取引も視野に入れ、新しい分野の企業取引に挑戦

関西化工 株式会社

成果不良率が大幅に低減

この事例のポイント

  • 増加する需要に対して生産量を増やす必要があるが、従来の生産体制では対応が難しかった。
  • 従来の常圧プレス機では低透過性ゴムパッキンの成形不良品が出て量産できなかったため、低透過性ゴムパッキンに対応できる真空プレス機を導入した。
  • 不良率が大幅に低減。真空プレス機の導入により、低透過性ゴムパッキンを均一に安定して製造できるようになり、不良率が大幅に低減した。

事業者のプロフィール

事業者名関西化工 株式会社
所在地和歌山県 岩出市
業種ゴム製品製造業
技術分野立体造形
従業員数70人
資本金1億円
設立1949年

事業の背景

同社は1949年の創業時に薬栓の製造を行っていたが、その後電子部品業界へ進出し、現在はコンデンサーのゴムパッキンに特化した営業展開をしている。販路は主に日系のコンデンサーメーカーである。アルミ電解コンデンサーは、EV・HV車や自動運転車の普及により需要が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力増加する需要に対して生産量を増やす必要があるが、従来の生産体制では対応が難しかった。
  • 品質・精度従来のプレス機では金型内の空気が抜けきらず成形不良品が出て、製品が均一にならなかった。
  • 品質・精度製品のばらつきから出荷前の検査に細心の注意が必要で、見落としがあればクレームの可能性があった。

やったこと

従来の常圧プレス機では低透過性ゴムパッキンの成形不良品が出て量産できなかったため、低透過性ゴムパッキンに対応できる真空プレス機を導入した。導入により均一な低透過性ゴムパッキンを安定的に製造することが可能になり、不良率が大幅に低減した。新しい配合にも対応でき、以前より安定的に製品を供給できる体制が構築された。

加工機真空プレス機

新しい製品・サービス:低透過性ゴムパッキン

事業の効果

  • 不良率が大幅に低減

真空プレス機の導入により、低透過性ゴムパッキンを均一に安定して製造できるようになり、不良率が大幅に低減した。新しい配合にも対応できるようになり、以前より安定的に製品を供給できる体制が整った。新たな設備を利用した製品の納入も始まり、生産効率も上がってきている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の薬栓製造から電子部品のコンデンサー用ゴムパッキンへ進出した経緯が書かれており、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    低透過性ゴムの配合技術を強みとし、日系コンデンサーメーカーを主な販路として、他社には作れない製品を開発した点が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    常圧プレス機で成形不良が出て量産できない課題を認識し、真空プレス機導入で不良率の大幅な低減を実現したと書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    不良率の大幅な低減とあるが、高い付加価値創出や賃上げの数値目標は書かれておらず、実現可能性は読み取りにくい。

  • 事業を進める体制3

    機械だけでなく人材の確保・育成も必要と書かれ、体制への言及はあるが、具体的な計画は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    低透過性ゴムパッキンの特長と、EV・HV車の普及によるアルミ電解コンデンサー需要の増加という裏付けが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    海外販路は中長期で構築したいと書かれているが、スケジュールや遂行方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    他社の追随を許さない低透過性ゴムパッキンで、同分野内で高品質・高付加価値の製品を開発している点が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    次世代車の普及に伴うアルミ電解コンデンサー需要増という市場背景は書かれているが、国が補助する波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果はうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    配合技術の改良はあるが、先端的デジタル技術や新しいビジネスモデルへの言及はわずかにうかがえる程度。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    EV・HV車や自動運転車など成長分野の電子部品向けに進出しており、成長市場への進出は読み取れるが、構造転換との関連は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    和歌山県内の企業との取引にも触れているが、地域の雇用創出や経済成長への貢献は具体的には書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も需要の増加が期待される低透過性ゴムパッキンを得意先の要望に合わせて安定納入するため、新たな設備投資を積極的に行う必要がある。機械だけでなく人材の確保・育成も同時に進める。海外の自動車メーカーのEV化・自動運転化を見込み、海外の販路も中長期的に構築したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。