ものづくり補助金平成27年度製造業和歌山県

補助事業では、日本初となる猫専用の美容器具を開発ペット産業の健全な発展をリードする企業を目指す

株式会社 ドリーム産業

この事例のポイント

  • 猫の美容には猫の行動や特性の把握が必要だが、猫は特性があまり知られておらず、犬と性質が大きく異なる。
  • 猫専用のドライヤーとシャンプーマシンの開発を進め、猫の特性を把握するため猫学や動物行動学に基づいて猫の行動原理を調べ上げた。
  • 日本初となる猫専用の美容器具を開発し、新たな市場を創造している。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ドリーム産業
所在地和歌山県 和歌山市
業種電気機械器具製造業
技術分野デザイン
従業員数18人
資本金1億円
設立1968年

事業の背景

もともとペットショップを経営していた金田茂氏が、ペット乾燥器の発明を契機にペット用美容器具の製造販売に業種転換し、全国に販路を拡大してきた。主な製品は犬・猫用の美容関連製品全般、ドッグバス、ドライヤー、テーブル、消毒器、美容シザー、ステンレス犬舎などで、「ペットに優しい」をコンセプトに製造している。全国の代理店経由でペットショップ・サロンに販売しており、日本では人の高齢化や猫を飼う家庭の増加により、散歩の不要な猫へのペットの変化が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術猫の美容には猫の行動や特性の把握が必要だが、猫は特性があまり知られておらず、犬と性質が大きく異なる。
  • 人手・技能犬に比べて猫のトリマーが少ない状況があり、猫のトリミング技術を伝えていく必要があった。
  • 新製品・新技術猫用の美容器具は市場になく、開発が求められていた。
  • 新製品・新技術高齢犬の体力負担を減らせる美容器具の開発が求められていた。

やったこと

猫専用のドライヤーとシャンプーマシンの開発を進め、猫の特性を把握するため猫学や動物行動学に基づいて猫の行動原理を調べ上げた。専門家と猫のトリミングとは何かを徹底的に追及しながら試作・開発を進めた。試作・開発の結果、モーター音が静かで、猫の嫌う色や形状を避けた機器に仕上げることができた。強い刺激や長時間の作業を避けられるため、高齢のペットのニーズを満たすことが可能である。高齢犬への適用も視野に入れ、若い犬と同様の開発も試みた。

加工機猫専用ドライヤー
加工機猫専用シャンプーマシン

新しい製品・サービス:日本初となる猫専用のドライヤーとシャンプーマシン

事業の効果

日本初となる猫専用の美容器具を開発し、新たな市場を創造している。販売台数は好調に推移し、ユーザーからの評価も上々で、今後の販路拡大も期待できる。モーター音が静かで猫の嫌う色や形状を避けた機器に仕上がり、高齢のペットのニーズにも応えられる。大手企業との共同開発や異業種との協力も進め、人とペットが快適に暮らせる環境づくりを推進している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    ペット美容器具の製造販売に業種転換し全国販路を拡大してきたとあるが、猫専用機の位置づけを経営戦略と結びつける具体的記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    犬と猫の性質の違いや猫トリマーの少なさなど市場背景は書かれるが、自社の経営資源の強み・弱みとの関係は明示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    猫用機器の開発が求められていた課題と高齢犬の負担軽減が示されるが、事業計画としての高付加価値化の見通しは具体性が薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販売台数は好調とあるが数値目標や付加価値額・賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠は乏しい。

  • 事業を進める体制3

    自社一貫生産や納入後のメンテナンス体制、大手企業との共同開発が書かれ、遂行体制の一端がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    猫の行動原理を猫学や動物行動学に基づき調べ、音や色、形状で猫の嫌う要素を避けた点など顧客ニーズの裏付けが具体的。

  • 事業化までの道筋2

    工場改築の予定や今後の展開は述べられるが、遂行スケジュールや課題解決方法の具体的記述は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    猫専用ドライヤーとシャンプーマシンは出回っておらず日本初の開発で、市場を創造するとの記述がある。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    ペット共生マンションや介護施設など社会的背景は触れられるが、国が補助する雇用・波及効果の数値的根拠は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    異業種との協力やコラボレーションに言及するが、デジタル技術や新ビジネスモデルの具体的記述は見当たらない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    ペット産業の健全な発展を掲げるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    和歌山市の自社一貫生産や全国販路に触れるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

創業50周年を機に新たな飛躍を目指し、工場の改築を予定している。ペット産業を牽引する努力を惜しまず、健全な発展に尽力していく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。