ものづくり補助金平成27年度製造業鳥取県

最新型包装機を導入し定塩フィーレと漬魚の生産体制の強化と販売の拡大

株式会社門永水産

成果導入前と比べて出来上がり枚数が4割増した。

この事例のポイント

  • 定塩フィーレの需要は8t/日あるが、従来の人海戦術では6t/日が限界で生産力の向上も限界に達していた。
  • 定塩フィーレの工程と漬魚の工程に、それぞれ全自動深絞真空包装機を導入し、個別包装を自動化・機械化した。
  • 導入前と比べて出来上がり枚数が4割増した。出来上がり枚数が導入前より4割増え、生産量は従来の6t/日から8.6t/日に増加した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社門永水産
所在地鳥取県 境港市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数98人
設立1959年

事業の背景

当社は昭和28年に塩サバ、アジ、イワシの丸干しを製造・販売する事業として創業した水産物加工業者である。平成9年、12年にカニ加工の新工場を建設し、平成24年には急速冷凍設備を導入するなど、境港市の水産加工業界をリードしてきた。紅ずわいがに等の専門性を持つ流通経路に対応していることが強みである。生活スタイルの変化に伴い、定塩フィーレや漬魚の市場需要は拡大している一方、一部の工程は人手に頼らざるを得なかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力定塩フィーレの需要は8t/日あるが、従来の人海戦術では6t/日が限界で生産力の向上も限界に達していた。
  • 人手・技能人員確保には限界があり、作業効率と生産性を上げるため個別包装の機械化が必要だった。

やったこと

定塩フィーレの工程と漬魚の工程に、それぞれ全自動深絞真空包装機を導入し、個別包装を自動化・機械化した。漬魚では味噌漬け・セロハン包みの工程も自動化・機械化の対象とした。導入により生産体制を強化し、既存顧客の需要と海外での日本食需要に対応する体制を整えた。事業実施期間は平成28年6月から平成28年11月までである。

事業の効果

  • 導入前と比べて出来上がり枚数が4割増した。
  • 生産量 6t/日→8.6t/日
  • 真空包装機の導入により生産枚数が分当たり30倍以上効率がアップした。

出来上がり枚数が導入前より4割増え、生産量は従来の6t/日から8.6t/日に増加した。真空包装作業の時間は従来の半分以下に大幅削減された。漬魚の漬け込みやセロハン包み、セイロ並べなどの作業時間も大幅に軽減された。生産枚数は分当たり30倍以上に効率が上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    費用対効果投資後に生産量が6t/日から8.6t/日、包装作業時間が半分以下、生産枚数が30倍以上と数字で費用対効果が示されている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性紅ずわいがに等の専門流通経路への対応や品質・適正価格による強みが書かれ、市場と強みの関係が具体的に読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決定塩フィーレの生産量が6t/日から8.6t/日に増加し、真空包装作業時間が半分以下になったという課題解決の数字が記載されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産量や作業時間の改善数字はあるが、付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    創業から加工事業の拡大(カニ加工工場、急速冷凍設備導入)が記載され、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    紅ずわいがに等の専門流通経路への対応や品質・適正価格による強みが書かれ、市場と強みの関係が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    定塩フィーレの生産量が6t/日から8.6t/日に増加し、真空包装作業時間が半分以下になったという課題解決の数字が記載されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産量や作業時間の改善数字はあるが、付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    事業実施期間や担当体制の記載がわずかにうかがえるだけで、人材や事務処理能力の具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    海外の日本食レストランやスーパー・通販など顧客ターゲットと需要拡大の背景が具体的に記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の販路展開の段階的な方向性は書かれるが、課題検証の方法やスケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    海外の日本食需要や生活スタイル変化による市場拡大は記載されるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用3

    大手食品業者との連携や海外販路拡大による地域外への展開が記載され、国が補助する理由の一端がうかがえる。

  • 費用対効果5

    投資後に生産量が6t/日から8.6t/日、包装作業時間が半分以下、生産枚数が30倍以上と数字で費用対効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動深絞真空包装機の導入は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    境港市の水産加工業界をリードする立場と地域での加工・生産の役割が記載され、地域特性との関係が読み取れる。

今後の展望

大手冷凍食品・低温物流企業と連携し、定塩フィーレと漬魚を海外の日本食レストラン等へ販売展開に着手する。既存取引先に加え大手通販会社とも取引を拡大し、スーパーやレストランへの販売を広げる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。