ものづくり補助金平成27年度製造業島根県

オリジナル商品販売事業強化の為の設備事業

有限会社タシロコーポレーション

この事例のポイント

  • 縫製会社として大手ブランドの衣料品を委託加工してきたが、委託加工には限界を感じていた。
  • プリンター(EPSON SC-F2000)、小型プレス機、一頭式刺繍機を導入した。
  • 導入により新商品の開発能力が向上し、短納期・小ロットの受注にも対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社タシロコーポレーション
所在地島根県 出雲市
業種繊維工業
技術分野デザイン,製造環境
従業員数22人
資本金300万円
設立1979年

事業の背景

昭和54年の創業以来、縫製会社として大手ブランドメーカーの衣料品を委託加工として生産してきた。生存競争の厳しいアパレル業界で生き残るため、古事記にちなんだキャラクターによる自社ブランドを立ち上げ、製造販売を強化した。出雲大社や玉造温泉では直営店やセレクトショップを展開して売り上げ増に努めていた。平成24年には古事記編纂1300年の節目もあり、大国主命に関する土産品が好調な売れ行きだった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信縫製会社として大手ブランドの衣料品を委託加工してきたが、委託加工には限界を感じていた。
  • 生産能力プリントは外部委託しなければならず、サイズや色などで一定のロットが必要だった。
  • コスト・採算一定のロットを確保する必要から、時には大量の在庫を抱えることもあった。

やったこと

プリンター(EPSON SC-F2000)、小型プレス機、一頭式刺繍機を導入した。これにより、従来のTシャツへのプリントだけでなく、タオルなど別素材へのプリントも可能になった。試作の出来栄えは想定以上で、取扱商品の大幅な増加が期待できた。導入後は、二次加工をしていないTシャツなどを適量だけ仕入れ、需要に応じてジャストインタイムで加工できるようになった。

  • 加工機EPSON SC-F2000 プリンター小型プレス機一頭式刺繍機

事業の効果

導入により新商品の開発能力が向上し、短納期・小ロットの受注にも対応できるようになった。受注条件のハードルが下がり、コスト低減や生産リードタイムの短縮も実現した。二次加工をしていないTシャツを需要に応じて加工する体制により、無駄な在庫がなくなった。取扱商品の大幅増も期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決プリント外部委託による一定ロットの必要性と大量在庫という課題が示され、導入後は短納期小ロット対応と在庫削減に結びついたと具体的に読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け地域資源である古事記ゆかりのキャラクターを用いた商品と、短納期小ロット対応という選ばれる理由が具体的に示されている。
  • 4
    地域経済への波及出雲や玉造温泉の地域資源である古事記ゆかりの神話を活用し、直営店や地域の生産農家との連携など地域の特性を活かした事業が具体的に示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制社員22名の従業員数と販売店展開は分かるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述はわずかである。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和54年の創業以来の委託加工から自社ブランド強化へ移行した経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けを明示する記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    出雲大社や玉造温泉の観光客増加と古事記ゆかりのキャラクター商品の好調が示され、外部環境との関係はうかがえる。競争優位性までは明記されていない。

  • 課題の認識と解決4

    プリント外部委託による一定ロットの必要性と大量在庫という課題が示され、導入後は短納期小ロット対応と在庫削減に結びついたと具体的に読み取れる。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    社員22名の従業員数と販売店展開は分かるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地域資源である古事記ゆかりのキャラクターを用いた商品と、短納期小ロット対応という選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    コラボ商品や絵本の展開など今後の方向性は示されるが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決方法の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    古事記ゆかりのキャラクターを用いたTシャツやタオルへのプリントなど、地域資源を活かした商品の特徴は読み取れるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    出雲大社や玉造温泉への観光客増加と地域資源の活用による地域貢献の姿勢は読み取れるが、波及効果の定量的な記述は薄い。

  • 費用対効果2

    導入によりコスト低減や在庫削減が生じたとされるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    刺繍機やプリンターの導入による製造方式の変化はうかがえるが、先端的デジタル技術の活用や新ビジネスモデルとしての記述は限定的である。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    出雲や玉造温泉の地域資源である古事記ゆかりの神話を活用し、直営店や地域の生産農家との連携など地域の特性を活かした事業が具体的に示されている。

今後の展望

古事記にちなんだ絵本の英語版発刊を計画しており、世界に誇る地域資源を活用して事業が無限に広がる可能性を持つとされている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。