ものづくり補助金平成27年度製造業島根県

最新型高周波フラッシュ接着機導入による新事業展開

有限会社小村産業

成果接着工程の所要時間 180分→1分

この事例のポイント

  • 従来のプレス圧着機ではポンドが自然に乾くまで待つ必要があり、接着工程に3、4時間かかっていた。
  • 高周波加熱により短時間で接着し、芯材の温度変化による製品の反りも最小限に抑えられる高周波フラッシュ接着機を導入した。
  • 接着工程の所要時間 180分→1分。接着時間が大幅に短縮され、反りが少なくロスも減ったため製作コストを大幅に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小村産業
所在地島根県 出雲市
業種家具・装備品製造業
技術分野接合・実装
従業員数14人
資本金1,500万円
設立1953年

事業の背景

小村産業は出雲市を中心に、一般住宅や保育園、学校、老人福祉施設などに木製の建具や家具を納めている。障子やふすま、框戸などの伝統的な建具から収納棚やフラッシュ戸まで手がけ、建築士や一級技能士の資格を持つ職人が多い。周辺の同業社に少ない機械設備も備えており、技術力には定評がある。近年は枠組みした芯材に合板を貼るフラッシュ工法の家具や建具が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のプレス圧着機ではポンドが自然に乾くまで待つ必要があり、接着工程に3、4時間かかっていた。
  • 納期・工程繁忙期には製作数の多さから外注依存や残業が増えざるを得なかった。
  • 品質・精度プレス後の反りや変形により調整や再加工が必要になるケースがあり、ロスも少なくなかった。

やったこと

高周波加熱により短時間で接着し、芯材の温度変化による製品の反りも最小限に抑えられる高周波フラッシュ接着機を導入した。機械に入れてから乾くまでわずか1分足らずでパネルを仕上げられるようになった。接着が済んだ部分から製品が機械後方に押し出される仕組みのため、どんなに長いものでも製作できる。導入後は天井まで届くほどの高い建具の注文にも対応できている。

事業の効果

  • 接着工程の所要時間 180分→1分

接着時間が大幅に短縮され、反りが少なくロスも減ったため製作コストを大幅に削減できた。短納期と品質向上が図られ、経営基盤の強化につながった。長尺や高い建具も製作できるようになり、教育施設などでの木材需要の増加にも対応している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決接着に3、4時間かかり外注依存や残業、反りによる再加工がネックだったと課題が具体的に書かれ、高周波フラッシュ接着機で1分足らずに短縮したと解決策も示されている。
  • 4
    地域経済への波及出雲市を中心に一般住宅や保育園、学校に納め、出雲大社の遷宮時には仮拝殿の建具も手掛けたと地域での実績が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標接着時間の短縮やコスト大幅削減と書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値、数値目標は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の建具製造の実績と伝統的建具から家具まで多彩な製品展開が書かれ、事業の一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    テノーナーやNC角のみ機など周辺同業社に少ない機械設備を多数備えると書かれ、強みは読み取れるが市場動向との関係は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    接着に3、4時間かかり外注依存や残業、反りによる再加工がネックだったと課題が具体的に書かれ、高周波フラッシュ接着機で1分足らずに短縮したと解決策も示されている。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    接着時間の短縮やコスト大幅削減と書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値、数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    建築士や施工管理技士、一級技能士の資格を持つ職人が多いと書かれるが、従業員14人の体制や補助事業の遂行体制の詳細は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期と品質向上、反りの少なさが顧客に選ばれる理由として書かれ、学校や保育園への納入実績も示されるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は述べられているが、中長期の検証や導入スケジュール、遂行方法の記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    フラッシュ工法は近年増加していると書かれ、反り最小化の高周波加熱接着という手法の特徴は示されるが、普及度や高価格化の数値は乏しい。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    保育園や学校での木育の重要性が高まり教育施設での木の使用が増えているとあるが、波及効果や雇用創出への言及は乏しい。

  • 費用対効果3

    1分足らずの接着で3、4時間からの短縮、ロス減少による製作コストの大幅削減が書かれ、費用対効果の方向性は読み取れるが金額は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    高周波加熱による接着とCADによる作図が紹介されるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献までは書かれていない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    出雲市を中心に一般住宅や保育園、学校に納め、出雲大社の遷宮時には仮拝殿の建具も手掛けたと地域での実績が具体的に書かれている。

事業者の声

今後も一層お客様のニーズに応えていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。