ものづくり補助金平成27年度製造業岡山県

最新レーザー機導入と製造一貫工程の構築による付加価値率の向上

妹尾旭工業株式会社

この事例のポイント

  • 環境関連装置の鉄板加工を外部企業に委託していたため、急ぎの仕事でも委託先の都合に合わせるしかず、納期管理が思うようにできなかった。
  • 厚さ20ミリメートルの鉄板を切断できる最先端の炭酸ガスレーザー加工機を導入した。
  • 社内でのスケジュール調整が可能となり、顧客の要望に合わせた納期に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名妹尾旭工業株式会社
所在地岡山県 井原市
業種金属製品製造業
技術分野接合・実装,材料製造プロセス
従業員数40人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

創業は1919年の老舗金属加工会社で、1954年に自動車部品のプレス加工を始め、1967年からは農機具部品の生産も行っている。現在は自動車部品と農機具部品の二本柱が基盤となっており、社員は約40人である。近年は集塵排出装置や業務用厨房の油脂回収装置などの環境関連分野の仕事量が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程環境関連装置の鉄板加工を外部企業に委託していたため、急ぎの仕事でも委託先の都合に合わせるしかず、納期管理が思うようにできなかった。
  • 生産能力環境関連装置では加工する鉄板の厚さが20ミリメートルと求められたが、従来のプレス加工では2ミリメートルまでの打ち抜きしかできなかった。

やったこと

厚さ20ミリメートルの鉄板を切断できる最先端の炭酸ガスレーザー加工機を導入した。この加工機により、これまで外部に委託していた環境関連装置の鉄板切断を社内で行えるようになった。さらに、環境関連装置は一部の部品加工だけでなく組立工程まで依頼されることが多いため、従来は行ってこなかった組立も受注することにした。

加工機炭酸ガスレーザー加工機

新しい製品・サービス:環境関連装置の鉄板加工・組立

事業の効果

社内でのスケジュール調整が可能となり、顧客の要望に合わせた納期に対応できるようになった。出力の高い最先端の加工機を使うことで切断箇所のバリが少なくなり、加工後の処理時間も削減できた。こうした内製化により、付加価値の高い環境関連の仕事を受注できるようになり、社内の生産体制も充実した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    1954年から自動車部品のプレス加工、1967年から農機具部品を手がけ、一貫工程を強みとしてきた経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車と農機具の二本柱に加え、10個程度の少量受注や切断から塗装までの一貫体制が強みと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    外部委託による納期管理の難しさを課題とし、レーザー加工機導入で社内調整が可能になり納期対応できるようになったと書かれている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    社員約40人で多能工を育成し、クレーン・溶接・プレスなどの資格取得も支援していると書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    環境関連装置の部品加工を新分野として受注している点はうかがえるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後は環境装置に次ぐ新しい分野の仕事を獲得したいとの考えが示されているが、具体的な方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    厚さ20ミリメートルの鉄板加工に対応し、プレス加工の10倍の厚さとの比較はあるが、市場における高付加価値化の度合いは書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    環境関連装置の仕事が増えていることは書かれているが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    レーザー加工機導入でバリ減少や加工後の処理時間削減があったとされるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    環境関連分野への進出が書かれているが、日本経済の構造転換への貢献は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    岡山県井原市の金属加工業者として、地域での事業は書かれているが、地域特性を活かした経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

環境関連装置に次ぐ新しい分野の仕事も獲得していきたいとしている。自動車だけに依存した経営は厳しくなることが予想されるため、事業の柱を増やす取り組みを進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。