ものづくり補助金平成27年度教育、学習支援業岡山県

野球人能力測定システムの事業化を実現

合同会社ヒーローズ

この事例のポイント

  • 野球の指導者は効率的な指導をしたいが、その方法が分からない。
  • 野球に必要なスピードとパワーに関する全18項目を測定する新たなプログラムを開発した。
  • 導入したチームでは選手が数値を意識して練習に取り組むようになった。

事業者のプロフィール

事業者名合同会社ヒーローズ
所在地岡山県 岡山市
業種その他の教育、学習支援業
従業員数2人
資本金100万円
設立2015年

事業の背景

合同会社ヒーローズは平成24年に創業し、27年に法人化した。一般向けとアスリート向けのパーソナルトレーニングと野球人能力測定システムの事業を行っている。かつての精神論中心のスポーツ指導から、効率的な指導への転換が求められているが、指導者は方法が分からず困っている。一方で選手自身は野球選手として成長するためのヒントを求めており、データシステムへの需要があると考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力野球の指導者は効率的な指導をしたいが、その方法が分からない。
  • 新製品・新技術野球能力に特化した測定データを指導や練習に使える仕組みが求められている。

やったこと

野球に必要なスピードとパワーに関する全18項目を測定する新たなプログラムを開発した。基礎体力の項目はすべて省いた。計測には光電管式などのセンサーを用い、手動による誤差のない公正なデータを追求した。測定データはクラウド上のデータベースに蓄積され、パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも確認できる。代理店による全国的なビジネス展開を目指し、FC展開も進めた。

  • 検査測定光電管式センサー加速度センサー3軸ジャイロセンサースピードセンサー反応速度センサー

新しい製品・サービス:野球人能力測定システム

事業の効果

導入したチームでは選手が数値を意識して練習に取り組むようになった。走る速さの0.1秒の差は距離にして1mから1.5mに相当し、アウトかセーフの違いになることが分かると練習の姿勢が変わってきた。FC展開は評価が非常に高く、初期投資が低く収益性が見込めることから加盟企業にも喜ばれている。今後はデータ数の増加と加盟企業へのサポートに力を入れ、ビジネス基盤を確立する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.4 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性創業以来のパーソナルトレーニング事業の知見を活かし、野球人能力測定システムへ展開した一貫性が読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性野球指導者の効率的な指導ニーズを捉え、野球に必要な18項目に特化したデータを提供する点で差別化されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標37チームが導入し1,500人のデータを集積、FC展開も進んでおり、事業化の実現性が数字で示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    費用対効果初期投資が低く収益性が見込めると触れているが、補助金額に対する付加価値増加の定量的記述はない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来のパーソナルトレーニング事業の知見を活かし、野球人能力測定システムへ展開した一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    野球指導者の効率的な指導ニーズを捉え、野球に必要な18項目に特化したデータを提供する点で差別化されている。

  • 課題の認識と解決3

    指導者が指導方法に困っている課題を認識し、データ測定とクラウド共有で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    37チームが導入し1,500人のデータを集積、FC展開も進んでおり、事業化の実現性が数字で示されている。

  • 事業を進める体制3

    代表者のほか既存事業で運営してきた経験があるが、従業員は2人と体制は小規模である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    選手の練習に役立つ数値化の価値と、指導者からの好評という需要の裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後はデータ数の増加と加盟企業へのサポート強化という方針は示されているが、詳細なスケジュールは乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    野球能力に特化した測定データは一般的に普及していない分野で、高付加価値のサービスとして位置づけられている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    野球界の指導や選手育成に貢献し、FC展開で加盟企業にも広がる波及効果が見込まれる。

  • 費用対効果2

    初期投資が低く収益性が見込めると触れているが、補助金額に対する付加価値増加の定量的記述はない。

  • イノベーションへの貢献4

    光電管式センサーやクラウドデータベースを用い、スマートフォンで確認できる仕組みで指導のデジタル化に貢献している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    岡山市を拠点に、スポーツ測定サービスをFC展開で全国に広げ地域発の事業として展開している。

今後の展望

データ数の増加と加盟企業へのサポートに力を入れ、ビジネス基盤を確立することが目標。指導の根拠になるデータの構築を通じて野球界に貢献していきたい。

  • 目標:平成28年12月時点で、中学・高校・大学など37チームがシステムを導入した。
  • 目標:平成28年12月時点で1,500人のデータを集積している。

事業者の声

基礎体力の項目をすべて省き、野球に必要な18項目の能力を測定する新たなプログラムを開発しました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。