ものづくり補助金平成29年度教育、学習支援業長崎県

高機能ドライブシミュレータと指定外講習による生産性向上計画

有限会社新西海自動車学校

成果教習生数(シミュレータ使用時の教官1名あたり) 1名→3名

この事例のポイント

  • 人口減少と交通網の充実により売上が緩やかに減少傾向にあった。
  • CG画面による実際に近い環境で運転体験ができる「SLSドライビングシミュレータ」を導入した。
  • 教習生数(シミュレータ使用時の教官1名あたり) 1名→3名。シミュレータ導入により、教習生3名に教官1名で対応できるようになり、実車教習の人手と時間が効率化された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社新西海自動車学校
所在地長崎県 西海市
業種その他の教育、学習支援業
従業員数23人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

長崎県内で大型自動車、牽引自動車、大型特殊自動車の免許が取得できる自動車学校で、自家用有償旅客運送講習や運行管理者講習、適性判断などプロドライバー向けの教習も行い、法人のリピーターを増やしている。人口減少と交通網の充実により売上は緩やかに減少傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力人口減少と交通網の充実により売上が緩やかに減少傾向にあった。
  • 新製品・新技術平成29年度に改正された道路交通法で準中型免許が新設され、その対応が急務となっていた。
  • 人手・技能従来のシミュレータは準中型免許制度に対応しておらず、シミュレータで行う4項目もすべて実車で行っていたため、その実車のためだけに夜間の通学を余儀なくされていた。

やったこと

CG画面による実際に近い環境で運転体験ができる「SLSドライビングシミュレータ」を導入した。従来の実車教習では教習生1名に教官1名が同乗していたが、新シミュレータ導入後は教習生3名に教官1名での対応が可能となった。また夜間の通学も不要になった。従来のシミュレータは運転操作に合わせて本体が上下左右に激しく動き車酔いする教習生が多かったが、新シミュレータはリアルな画面変化のみで対応するため、車酔いする教習生が激減し満足度が向上した。

  • その他SLSドライビングシミュレータ

事業の効果

  • 教習生数(シミュレータ使用時の教官1名あたり) 1名→3名

シミュレータ導入により、教習生3名に教官1名で対応できるようになり、実車教習の人手と時間が効率化された。夜間の通学が不要になり、準中型免許に対応した教習が可能になった。車酔いする教習生が激減し、教習生の満足度が向上した。今後は高齢者講習やプロドライバーの教育を拡充する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決準中型免許対応のためシミュレータ導入で、教習生1名に教官1名から教習生3名に教官1名へ変わったと具体的な課題解決が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制経験豊富な指導員が教習にあたるとあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力への言及はわずかである。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    売上が緩やかに減少傾向にあったことと準中型免許新設への対応が急務だったと書かれ、既存の教習事業との関係は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    人口減少や交通網の充実による売上減少が背景にあると書かれているが、競争優位性や自社の強み・弱みへの言及は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    準中型免許対応のためシミュレータ導入で、教習生1名に教官1名から教習生3名に教官1名へ変わったと具体的な課題解決が書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    教習生3名に教官1名で対応可能になったと書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    経験豊富な指導員が教習にあたるとあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力への言及はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    教習生の満足度向上や車酔いの激減が書かれ、選ばれる理由の一部はうかがえるが、ターゲットの明確化は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後はシミュレータを使い高齢者講習やプロドライバー教育を拡充したいと、展望と方向性が書かれている。スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    指定外講習やプロドライバー向け教習を実施し法人リピーターを増やしていると書かれ、同分野で差別化した取組がうかがえる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    準中型免許制度への対応が急務だったとあり、交通安全の地域的役割に触れるが、波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果3

    教習生3名対応化や夜間通学の解消といった効率化は読み取れるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    CG画面によるリアルな映像のシミュレータ導入は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地域の交通安全センターとしての役割が書かれ、地域に根ざした事業であることがうかがえるが、経済成長への言及は薄い。

今後の展望

夜間や薄暮の運転、大型車の急ブレーキなど実車では体験しにくいことを簡単に実施できるため、今後はこれを利用して高齢者講習や、プロドライバーの教育を拡充していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。