ものづくり補助金平成24年度沖縄県

海外製飛行訓練装置の国内認定基準適応化のための設備導入及び試作開発

株式会社FSO

この事例のポイント

  • 国内の新しい認定基準に適合したヘリコプター専用の飛行訓練装置が存在しない。
  • 国内認定基準に適合したヘリコプター専用飛行訓練装置の商品化に向けて、同社と米国の飛行訓練装置メーカー、オーストラリアのヘリコプター専用装置開発メーカーの3社で共同開発に取り組んだ。
  • 国内認定基準を満たすヘリコプター専用飛行訓練装置の商品化により、新たな市場を獲得することを目指している。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社FSO
所在地沖縄県 北谷町
業種その他の教育、学習支援業
技術分野冷凍空調
従業員数7人
資本金4,500万円
設立2009年

事業の背景

同社は国内で初めて飛行訓練装置による訓練を導入したフライトスクールで、卒業生はエアラインのパイロット候補生に採用された実績がある。フライトシミュレーター機材の販売保守管理事業では米国連邦航空局認定機器を取り扱い、国土交通省航空局の飛行訓練装置認定取得も可能である。平成26年4月1日に改正されたパイロット資格取得のための実地試験実施基準で飛行訓練装置の活用範囲が広げられ、国土交通省航空局も訓練期間の短縮や効率化のために活用を勧めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術国内の新しい認定基準に適合したヘリコプター専用の飛行訓練装置が存在しない。
  • 新製品・新技術航空事業者から同社に開発の要望があったが、対応できる装置がなかった。

やったこと

国内認定基準に適合したヘリコプター専用飛行訓練装置の商品化に向けて、同社と米国の飛行訓練装置メーカー、オーストラリアのヘリコプター専用装置開発メーカーの3社で共同開発に取り組んだ。米国メーカーがソフトウェア部分、オーストラリアメーカーがハードウェア部分を担当し、同社が国内の認定取得に関わるソフトとハードの面の調整を行った。海外の評価の高い製品をもとに開発を進めている。また、購入を検討したいという国内のヘリコプター事業者を既に確保している。

  • その他ヘリコプター専用飛行訓練装置
  • ソフト飛行訓練装置の制御ソフトウェア

新しい製品・サービス:国内認定基準に適合したヘリコプター専用飛行訓練装置

事業の効果

国内認定基準を満たすヘリコプター専用飛行訓練装置の商品化により、新たな市場を獲得することを目指している。購入を検討する国内のヘリコプター事業者を既に確保しており、販売につながる見込みがある。国内での販売実績を積んだうえで、アジア諸国への販売も視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性米国連邦航空局認定機器の取扱実績と国内認定取得のノウハウを強みに、国内に適合装置がない市場を獲得する優位性が読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決国内認定基準に適合する装置が存在しないという課題を認識し、平成28年度中の製品化と国内販売、将来のアジア展開まで示している。
  • 4
    事業を進める体制米国メーカー、オーストラリアの開発メーカーとの3社共同体制で、同社がソフト・ハード面の調整と認定取得を担う役割分担が明確。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標数値が示されておらず、製品化時期と販売先の確保のみで実現可能性の定量的裏付けは弱い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    国内初のフライトシミュレータ訓練導入やフライトスクールの実績、機材認定取得ノウハウを持ち、既存事業の延長として装置商品化を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    米国連邦航空局認定機器の取扱実績と国内認定取得のノウハウを強みに、国内に適合装置がない市場を獲得する優位性が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    国内認定基準に適合する装置が存在しないという課題を認識し、平成28年度中の製品化と国内販売、将来のアジア展開まで示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標数値が示されておらず、製品化時期と販売先の確保のみで実現可能性の定量的裏付けは弱い。

  • 事業を進める体制4

    米国メーカー、オーストラリアの開発メーカーとの3社共同体制で、同社がソフト・ハード面の調整と認定取得を担う役割分担が明確。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    空事業者から開発要望があり、購入を検討する国内ヘリコプター事業者をすでに確保しており、ニーズの裏付けと顧客ターゲットが明確。

  • 事業化までの道筋3

    進行中のシステム開発の後に国内認定を取得し、平成28年度中の製品化、国内販売実績を経てアジア展開へ進む段階的な工程が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    国内認定基準に適合したヘリコプター専用の飛行訓練装置は国内に存在せず、細分化された新基準に対応する新市場を開拓する点で新規性が高い。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    国土交通省がパイロット訓練の効率化のため飛行訓練装置の活用を勧めており、国が支援する政策的意義と航空人材育成への貢献が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    海外メーカーの技術を組み合わせた共同開発により、国内認定基準に適合した新たな訓練装置を提供し、航空訓練の高度化に貢献する。

政策面2.5
  • 成長分野への進出3

    航空分野の訓練効率化という成長・需要が見込まれる分野に進出し、国内販売からアジアへ展開する点で市場拡大につながる。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県北谷町を拠点とする事業だが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済の成長への波及についての記述は薄い。

今後の展望

進行中のシステム開発の後、国内認定基準を満たすための認定を取得し、平成28年度中の製品化をめざす。その後は国内販売につなげ、将来的にはアジア諸国への販売も視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。