ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)広島県

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

福山自動車整備協業組合

成果車両と支柱の接触事故が0件に削減された。

この事例のポイント

  • 整備工程の随所で設備の能力や台数が不足し、生産性が低下している。
  • 支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。
  • 車両と支柱の接触事故が0件に削減された。新型リフトの導入により車両と支柱の接触事故がなくなり、リフトとジャッキの順番待ちが解消されて作業効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名福山自動車整備協業組合
所在地広島県 福山市
業種自動車整備業
技術分野機械制御,測定計測
従業員数12人
資本金3,960万円
設立1972年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力整備工程の随所で設備の能力や台数が不足し、生産性が低下している。
  • 品質・精度電子制御装置の状態確認に使うスキャンツールは機能が限られ、対応機種も少ない。
  • 集客・繁閑設備が老朽化・能力不足で作業効率が落ち、組合員の要望に応えにくくなっている。
  • 品質・精度小型車用リフトは支柱の間隔が狭く、車両ドアと支柱の接触事故が少なからず起きている。
  • 人手・技能リフトで一度ジャッキにより車両を持ち上げて設置する手間が発生している。
  • 生産能力タイヤ脱着工程は設備の共用が多く、順番待ちや無駄な移動が発生している。

やったこと

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。タイヤ脱着工程ではインパクトレンチとエアーホースリールを各5式、足踏み式ホイルドーリーを2台導入した。電子制御装置の状態確認工程ではGスキャン2 プロフェッショナルを1台導入し、スキャンツールの能力と台数の不足を解消した。

加工機門型2柱リフトワイド
その他低床式エアーガレージジャッキ
その他インパクトレンチ・エアーホースリール
その他足踏み式ホイルドーリー
検査測定Gスキャン2 プロフェッショナル

新しい製品・サービス:門型2柱リフトワイド、低床式エアーガレージジャッキ、インパクトレンチ・エアーホースリール、足踏み式ホイルドーリー、Gスキャン2 プロフェッショナル

事業の効果

  • 車両と支柱の接触事故が0件に削減された。
  • タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日
  • 車種も38メーカーに対応できるようになった。

新型リフトの導入により車両と支柱の接触事故がなくなり、リフトとジャッキの順番待ちが解消されて作業効率が向上した。タイヤ脱着工程では順番待ちが大幅に減り生産性が上がり、整備士の腰痛等の緩和も期待される。高性能スキャンツールにより高精度かつ広範囲のスキャンが可能になり、対応車種も拡大した。今後は受注件数の増加やリードタイムの短縮、新規組合員の加入につなげていく計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    老朽化した設備の更新と組合員サービス向上が語られるが、過去の取組や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    顧客満足度や受注件数増加の狙いはあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    リフト接触事故、順番待ち100分→15分など課題と数値が示され、受注増加につなげる計画が具体的。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    タイヤ脱着の順番待ちが100分から15分程度に短縮されたと数値で示され、生産性向上の目標達成が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員12人との記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な説明はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    組合員満足度や車種対応拡大の狙いはあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として6項目の施策が挙げられているが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    自動車整備の高精度化を目指すとあるが、高付加価値化や普及度についての記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    接触事故0件、順番待ち解消など効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高性能スキャンツールによる精度向上はうかがえるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福山市の地域事業者という立地はうかがえるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業の成果により組合員の満足度を向上させ、組合の評価を高めていく。受注可能件数の増加、整備品質の向上、新サービスの提供、車両破損事故の撲滅、組合員の経営力強化、人材育成・採用などを進め、新たな組合員の加入を促して自動車整備の受注件数増加につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。