ものづくり補助金平成27年度製造業山口県

自動計量機導入によるレトルト商品の製造・販路の拡大

株式会社井上商店

成果まぜご飯の素シリーズ、ちらし寿司の素シリーズの製造量が1.5倍程度改善した。

この事例のポイント

  • 原料資材の変更で賞味期限が延び注文が増えたが、既存の製造方法では注文に対応しきれず欠品が発生していた。
  • 具材を計量して袋詰めする作業を機械化するため、コンピュータスケールを導入し、給袋包装機と連動させた。
  • まぜご飯の素シリーズ、ちらし寿司の素シリーズの製造量が1.5倍程度改善した。自動計量機の導入により、まぜご飯の素シリーズとちらし寿司の素シリーズの製造量が1.5倍程度改善し、欠品という課題を克服…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社井上商店
所在地山口県
業種食料品製造業

事業の背景

当社は水産加工品製造、海産物の卸売、自社商品の直営店の3事業を展開している。山口の近海や世界有数の漁場から素材を調達し、ソフトふりかけ、ふぐ雑炊スープ、おかゆ、混ぜご飯の素、魚のひものなど多品種を製造販売している。混ぜご飯・ちらし寿司の素は原料資材の変更により賞味期限が長くなり、取り扱いやすくなったことで顧客からの注文が増加した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力原料資材の変更で賞味期限が延び注文が増えたが、既存の製造方法では注文に対応しきれず欠品が発生していた。
  • 人手・技能まぜご飯・ちらし寿司の素の具材を、各工程で仕上げた後に計量して袋へ手作業で入れていた。

やったこと

具材を計量して袋詰めする作業を機械化するため、コンピュータスケールを導入し、給袋包装機と連動させた。作業者は機械上部から具材を流し込むだけで、自動で計量と袋詰めが完了する。生産量はコンピュータで管理できるようにした。これにより、まぜご飯・ちらし寿司の素の製造を手作業から機械による工程に切り替えた。

事業の効果

  • まぜご飯の素シリーズ、ちらし寿司の素シリーズの製造量が1.5倍程度改善した。

自動計量機の導入により、まぜご飯の素シリーズとちらし寿司の素シリーズの製造量が1.5倍程度改善し、欠品という課題を克服できた。人員に余裕が生まれ、別の生産ラインへ配置できたため工場全体の生産効率も向上した。増産体制の確立により、首都圏や関西圏などの大都市圏や海外への販路拡大も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決欠品発生という課題を手作業の機械化で解決し、製造量が1.5倍程度に改善したと具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け賞味期限延長による注文増加や首都圏・関西圏・海外への販路拡大など、顧客ニーズと製品の裏付けが具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制手作業の機械化や人員の別ライン配置は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述はわずかにうかがえる程度。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の製品群(まぜご飯の素など)と食品製造の事業の延長として自動計量機導入が位置付けられているが、経営戦略上の明確な位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    旬の海産物を求める姿勢や多品種展開は読み取れるが、市場動向と自社強みを比べた競争優位の記述は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    欠品発生という課題を手作業の機械化で解決し、製造量が1.5倍程度に改善したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造量が1.5倍程度改善したという実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    手作業の機械化や人員の別ライン配置は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    賞味期限延長による注文増加や首都圏・関西圏・海外への販路拡大など、顧客ニーズと製品の裏付けが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の海外展開の方針や増産体制の確立は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    レトルト食品は生産量が年々増加している分野とあるが、高付加価値化や高価格化を図る点は読み取れない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地元の食文化を受け継ぐ姿勢や首都圏・海外への販路拡大の方針はあるが、国が補助する積極的理由は読み取れない。

  • 費用対効果3

    製造量1.5倍と人員の再配置による生産効率向上が書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    コンピュータスケールや生産量のコンピュータ管理は書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    山口の近海でとれる海の幸を活かした地域の食文化の継承が書かれるが、地域の雇用や経済成長への波及は具体性が薄い。

今後の展望

今後は海外に向けた取組みを一層強化する方針である。あわせて地域の食文化を大切に受け継ぎ、顧客ニーズに対応した商品開発を続けていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。