ものづくり補助金平成27年度製造業山口県

新設備導入と新工場への移転による生産能力の向上と新事業の推進

株式会社フェアリーSガーデン

成果生産能力 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 自社工場の稼働率が限界に達しており、生産能力を高めるための設備投資が必要になっていた。
  • 空き倉庫を借り受け、既存設備とともに工場機能を移転した。
  • 生産能力 1倍→2倍。工場移転と新たな設備導入により生産能力が現状の約2倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フェアリーSガーデン
所在地山口県
業種その他の製造業

事業の背景

当社は通信販売や百貨店等への卸売りを中心に業容を拡大してきた。既存取引先の拡大や新規取引先の開拓により取引拡大が見込まれていた。商品製造は全て自社工場で行い、商品づくりにこだわりを持っていた。ペット犬の飼育数は年々減少が進んでおり、人間と同様にペット犬の高齢化も進み、2014年時点で平均14.17歳となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自社工場の稼働率が限界に達しており、生産能力を高めるための設備投資が必要になっていた。
  • 生産能力生産能力は加工工程のドッグフード製造機械の台数に比例するが、既存工場では新たな設備を導入することが困難だった。
  • その他ドッグフード業界は大手企業の参入や市場の縮小によって競争が激しくなっており、独自色のあるサービス展開が求められていた。

やったこと

空き倉庫を借り受け、既存設備とともに工場機能を移転した。新たにミキサー、ミートチョッパー、乾燥機を導入した。アレルギー症状を持つ犬向けのドッグフードづくりのために専門家のアドバイスを得た。アレルギー症状とアレルギー食材・物質の関係性を把握するため、個別カウンセリングカルテとペット犬用データベース入力フォームの作成に取り組んだ。設計段階からメーカーと検討し、コンパクトな造りで洗浄しやすい機械を導入した。

  • 加工機ミキサーミートチョッパー乾燥機

新しい製品・サービス:アレルギー体質のペット犬に対応したカウンセリング型ドッグフード製造販売事業

事業の効果

  • 生産能力 1倍→2倍

工場移転と新たな設備導入により生産能力が現状の約2倍に向上した。洗浄しやすくコンパクトな機械を導入したことで作業の効率化と商品品質の向上が実現した。アレルギー症状と原因食材・物質の関係をデータ蓄積により自社固有のノウハウとして蓄積でき、レシピ作成の正確性と効率性、リピート注文への迅速な対応につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決自社工場の稼働率が限界に達している課題を示し、設備導入で現状の約2倍の生産能力向上を実現したと具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けアレルギー体質の犬向けに症状別の配合を提供する点、ペット犬の高齢化や3頭に1頭がアレルギーを持つという数字でニーズが裏付けられている。
  • 4
    新しさ・高付加価値症状別に配合を変えるカウンセリング型ドッグフードは、一般的に普及していない分野での差別化として具体的に説明されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制専門家のアドバイスを得たことや、メーカーと設計段階から検討したことはわずかに読み取れるが、人材や事務体制の記述はない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の通販・百貨店卸売で業容を拡大してきた経緯と、アレルギー対応カウンセリング型事業の強化方針が書かれており、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手参入や市場縮小の競争環境を踏まえ、独自色のあるアレルギー対応サービスで差別化する方針が示されている。強みの定量的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決4

    自社工場の稼働率が限界に達している課題を示し、設備導入で現状の約2倍の生産能力向上を実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力が約2倍になったという実績は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    専門家のアドバイスを得たことや、メーカーと設計段階から検討したことはわずかに読み取れるが、人材や事務体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アレルギー体質の犬向けに症状別の配合を提供する点、ペット犬の高齢化や3頭に1頭がアレルギーを持つという数字でニーズが裏付けられている。

  • 事業化までの道筋2

    データベース化を継続して取り組む方針は示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    症状別に配合を変えるカウンセリング型ドッグフードは、一般的に普及していない分野での差別化として具体的に説明されている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    生産能力が約2倍になったと述べられているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    データベース化による症状と食材の関係性の蓄積はうかがえるが、デジタル技術の活用が地域やサプライチェーンへ貢献する記述は薄い。

政策面判断できません
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

カウンセリング型のドッグフード製造販売プロセスのデータベース化には今後も継続して取り組む。それぞれのアレルギー症状に合ったドッグフードを提供し、アレルギー症状の根本的な緩和を目指していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。