ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

新型加工機導入による大物CFRP 部品の開発・生産対応能力の獲得

株式会社アスカ

この事例のポイント

  • CFRPを想定していない設備で対応しており、大型部品の開発案件への対応と量産体制に大きな課題があった。
  • CFRP加工に適した新型の門型マシニングセンターを導入した。
  • 試験加工により大型高精度CFRP部品への対応能力が確認され、計画通りの加工能力が発揮できることが分かった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アスカ
所在地徳島県 板野郡上板町
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,複合・新機能材料
従業員数68人
資本金7,000万円
設立1982年

事業の背景

当社は30年以上前からCFRP素材の高精度加工に取り組み、顧客の信頼も厚く受注が増加していた。航空機関連を中心にCFRPを用いた大型部品の採用が飛躍的に進み、一般産業部品においても大型部品開発案件が急増している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力CFRPを想定していない設備で対応しており、大型部品の開発案件への対応と量産体制に大きな課題があった。
  • 生産能力課題であった主軸回転数の不足と加工速度の不足があった。
  • 品質・精度切削時の粉塵の飛散という問題があった。

やったこと

CFRP加工に適した新型の門型マシニングセンターを導入した。導入により、主軸回転数不足、加工速度の不足、切削時の粉塵の飛散を解決できた。試験加工で大型高精度CFRP部品への対応能力を確認し、計画通りの加工能力が発揮できることを確認した。

加工機門型マシニングセンタ

新しい製品・サービス:大型CFRP部品

事業の効果

試験加工により大型高精度CFRP部品への対応能力が確認され、計画通りの加工能力が発揮できることが分かった。品質はもとより今後の増産対応力について顧客に大きくアピールできた。今後は本事業を足がかりに、CFRP素材の成型、切削加工、組付け、検査の生産工程を強化し、設計・開発能力も強化して一貫生産体制を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    30年以上のCFRP切削実績と素材成型能力の獲得が述べられ、一貫性は読み取れるが経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大型部品開発案件の急増と顧客の信頼の厚さに触れ、強みは読み取れるが、市場データや競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    課題として主軸回転数不足、加工速度不足、粉塵飛散が挙げられ、設備導入で解決したとあるが、高付加価値化の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれていない。試験加工で計画通りの加工能力が出たとの記載のみ。

  • 事業を進める体制3

    生産工程の強化や一貫生産体制への言及はあるが、人材や事務処理体制の具体的記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大型高精度CFRP部品への対応や増産対応力を顧客にアピールしたとあり、選ばれる理由の一端はうかがえる。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして成型・切削・組付け・検査の強化と設計能力強化の方向性が示されるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    CFRPの大型部品は採用が急増している分野とされ、高精度加工での差別化がうかがえるが、高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    航空機関連や一般産業への大型部品需要増加にわずかに触れるが、経済波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    粉塵飛散の解決は述べられるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記載は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    CFRPの採用拡大という成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    徳島県板野郡の本社所在は示されるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

CFRP素材の成型、切削加工、組付け、検査の各生産工程を強化し、将来的には自社でのCFRP部品の設計・開発能力を強化して、国内外ユーザーへの提案から製品供給までの一貫生産体制を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。