ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

最近の営業活動において増加してきた新規顧客の新規需要に対応するための製品充填機への設備投資

井上味噌醤油株式会社

成果充填生産性(200g製品・味噌) 30個/時間・人→240個/時間・人

この事例のポイント

  • 新規顧客の増加に対し、全工程が手作業のため生産量に限りがあり、受注に応えられない。
  • パッケージング工程に、味噌・醤油・甘酒などを充填するパズル充填機を導入した。
  • 充填生産性(200g製品・味噌) 30個/時間・人→240個/時間・人。パズル充填机の導入により、液体・粘体製品の充填生産性が従来の手作業の7〜8倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名井上味噌醤油株式会社
所在地徳島県 鳴門市
業種食料品製造業
従業員数0人
資本金1,000万円
設立1951年

事業の背景

当社は古来伝統の「もろぶた麹」の仕込み技術を持ち、木樽による仕込みで天然醸造した味噌・醤油を製造販売している。安全安心で本物志向の顧客が増え、営業活動の成果により新規顧客が著しく増加していた。当社の製品は全品量り売りである。伝統製法と良質な国産原料による製品が高い評価を得て受注も増加していたが、全工程が手作業のため生産量に限りがあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新規顧客の増加に対し、全工程が手作業のため生産量に限りがあり、受注に応えられない。
  • 人手・技能手入れ作業に長時間を要し、人手不足の中で充填工程の汚れや分量の入れ直しなどのロスが全商品で発生している。
  • 人手・技能味噌(粘体)200g製品は30個/時間・人、醤油・甘酒(液体)500ml製品は25個/時間・人が限界である。

やったこと

パッケージング工程に、味噌・醤油・甘酒などを充填するパズル充填機を導入した。各種味噌(粘体)は100g/2秒で計量の手間がなくなり、醤油・甘酒(液体)は100g/3秒で内容量微調整の手間が省けるようになった。導入前は手作業で計量していた。

加工機パズル充填機

事業の効果

  • 充填生産性(200g製品・味噌) 30個/時間・人→240個/時間・人
  • 充填生産性(500ml製品・醤油・甘酒) 25個/時間・人→180個/時間・人

パズル充填机の導入により、液体・粘体製品の充填生産性が従来の手作業の7〜8倍に向上した。これにより販売の機会損失がなくなり、売上の向上が見込める。充填作業の計量の手間や内容量微調整の手間もなくなる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    木樽による天然醸造と古来のもろぶた麹の仕込み技術という過去からの取組が示されるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    安全安心で本物志向の顧客増加と営業活動による新規顧客増加を背景に、伝統製法の強みを活かす記述がある。

  • 課題の認識と解決5

    手入れ作業の人手不足が課題と明示され、充填生産性が200g味噌で30個から240個/時間・人、7〜8倍になると数字で示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    生産性を7〜8倍に向上させる目標と、100g/2秒などの計量時間を含む能力値が具体的に示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数0人と記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    全品量り売りの伝統製法で健康志向の顧客に高価格帯で販売する方針と、新規顧客増加の事実が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望としてインターネット販売体制を整える予定が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    伝統的な木樽仕込み・もろぶた麹の味噌醤油で高価格帯を狙うとあるが、同分野での高水準の高付加価値化の数値的裏付けは薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    充填機導入で生産性が7〜8倍になり販売機会損失がなくなると記載があり、費用対効果の方向性は示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    パズル充填機という設備導入はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献に関する記述はわずかにうかがえる程度。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島県鳴門市の地元企業で国産原料を使う点は読み取れるが、地域の雇用や経済成長への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

伝統製法と国産原料で、健康や美容に意識の高い顧客へ安全安心な本物の製品を高価格帯で販売していく。個別顧客へのインターネット販売を開始する体制を整える。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。