ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

ゆず果汁充填の作業効率向上と省力化

成果充填時間(150ml×500本) 240分→150分

この事例のポイント

  • 果汁の需要が増えているが、製造ラインの充填工程が機械化されておらず手作業に頼っているため、需要に対応できない。
  • 充填工程の製造ラインに定量充填機を導入し、加工現場の自動化を進めた。
  • 充填時間(150ml×500本) 240分→150分。定量充填機の導入により、充填時間がどのサイズでも短縮された。

事業者のプロフィール

所在地徳島県 勝浦郡上勝町
業種その他の製造業
設立1988年

事業の背景

当社は農業生産と加工を一貫して行い、有機JAS認証を取得している徳島県唯一の企業である。果汁ビンの出荷数は直近3年間で着実に増加している。特に海外、とくにEU市場向けの出荷数が大きく伸びており、今後もこの傾向は続くと考えられる。柚子等の柑橘類果汁は市場での評価が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力果汁の需要が増えているが、製造ラインの充填工程が機械化されておらず手作業に頼っているため、需要に対応できない。
  • 生産能力充填工程の機械化の遅れにより機会損失が発生していた。

やったこと

充填工程の製造ラインに定量充填機を導入し、加工現場の自動化を進めた。製造プロセスを改善し、より高い衛生状態で高品位な商品を迅速に提供できるシステムを構築した。代表的な柚子商品で、目標生産数量を充填するのに要する時間を従来の手作業と比較する検証を行った。

加工機定量充填機

事業の効果

  • 充填時間(150ml×500本) 240分→150分
  • 充填時間(720ml×100本) 120分→90分
  • 充填時間(1800ml×50本) 120分→90分

定量充填機の導入により、充填時間がどのサイズでも短縮された。手作業と比べて充填時間は約3分の1短縮できた。生産効率が向上したことに加え、定量充填ができるため果汁の安定生産が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    有機JAS認証の農業生産と加工の一貫体制が書かれるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置づけは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    徳島県唯一の有機JAS一貫企業で市場評価が高いと書かれ、強みは読み取れるが具体的な数値は少ない。

  • 課題の認識と解決3

    手作業依存で需要に対応できないという課題と定量充填機導入は書かれるが、高付加価値化や成長の計画数値は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    充填時間が1/3短縮、150ml×500本で4時間が2時間30分など具体的な数値目標と効果が示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    有機農法による安全・安心な果実、海外EU向け出荷増加が書かれ、顧客ニーズの裏付けはあるが整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行方法やスケジュール、課題解決の段取りはほとんど書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    有機JAS果汁という分野で、有機農法そのものが付加価値になっていると書かれるが、高価格化の数値は示されない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    海外向け出荷の伸びや世界市場展開は書かれるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    充填時間の短縮倍率は示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島県上勝町の有機農業と加工を一貫させる地域特性が書かれ、地域の成長牽引はうかがえるが具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

健康意識の高まりを受け、有機農法そのものを付加価値として、今後は日本だけでなく世界を見据えて市場展開していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。