ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

異物混入削減に向けた高生産性最新鋭機導入計画

貞光食糧工業株式会社

成果最終製品での異物検出率が半減し、製品の廃棄が削減できた。

この事例のポイント

  • 原料肉に骨などの異物が混入していることがあり、そのまま出荷すると異物混入のクレームとなる。
  • 最新鋭の「デュアルセンサー搭載X線異物検査装置」を原料及び製品検査工程に導入した。
  • 最終製品での異物検出率が半減し、製品の廃棄が削減できた。最新鋭X線異物検査装置の導入により、極小さな骨も検出できるようになり、原料段階の品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名貞光食糧工業株式会社
所在地徳島県 つるぎ町
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数348人
資本金3,000万円
設立1947年

事業の背景

鶏の食鳥処理は機械化・自動化が進んでいるが、鶏の骨はもろく小骨も多いため正肉に骨が残りやすい。骨は異物とみなされ、形状によっては人体への影響もあるため、検品工程の重要性が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度原料肉に骨などの異物が混入していることがあり、そのまま出荷すると異物混入のクレームとなる。
  • 品質・精度現行の手作業による検品とX線検査装置では異物の検出が不十分で、年間数十件のクレームが発生している。
  • 人手・技能検品工程に多くの時間と人手を投入しているが、抜本的な解決ができていなかった。
  • 生産能力供給不足や機会損失の問題があり、安心・安全な商品の増産と安定供給が課題となっていた。

やったこと

最新鋭の「デュアルセンサー搭載X線異物検査装置」を原料及び製品検査工程に導入した。導入機はカスタマイズと作業手順の見直しを行い、異物検出能力の検証を実施した。従来は検出できなかった極小さな骨も検出可能となった。

検査測定デュアルセンサー搭載X線異物検査装置

事業の効果

  • 最終製品での異物検出率が半減し、製品の廃棄が削減できた。
  • 従来機と比べ、ささみで31.6%の検出率向上が確認できた。
  • 従来機と比べ、むね肉で18.2%の検出率向上が確認できた。
  • 他の製品を含めると13.6%の検出率向上が確認できた。

最新鋭X線異物検査装置の導入により、極小さな骨も検出できるようになり、原料段階の品質が向上した。製品の異物検出率が半減し、製品廃棄が削減された。検出精度が高まり、クレームはゼロに近づいた。今後は生産性向上による製造量増大や販路拡大が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、クレーム削減と増産という目的は書かれているものの、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存取引先への出荷拡大と海外を視野に入れた新規顧客獲得を目指すとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    年間数十件のクレームと手作業検品の限界という課題を示し、検出率向上や製品廃棄削減といった成果まで示している。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    検出率の向上率は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    異物混入クレームという顧客側の課題と品質向上の必要性は読み取れるが、選ばれる理由や顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入機のカスタマイズと作業手順の見直しに触れているが、中長期の検証や具体的なスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    最新鋭のデュアルセンサー搭載X線異物検査装置を用いる点はうかがえるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    地域経済への貢献や雇用創出に触れているが、川上・川下への波及効果の具体的な記述は薄い。

  • 費用対効果4

    検出率が従来機比で鶏ささみ31.6%、むね肉18.2%、他製品含め13.6%向上と数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新鋭X線装置の導入は読み取れるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島県の地域経済への貢献や雇用の増加に触れているが、地域特性を活かした具体的な付加価値の内容は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

品質向上によるクレーム削減に大きな効果を得た。今後は増産体制を固め、雇用と地域経済への貢献を目指して計画を推進する。既存取引先への出荷量拡大と海外を視野に入れた新規顧客獲得を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。