ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

超音波センサーによる小型機密容器の漏れ検査装置の試作開発

中道鉄工株式会社

この事例のポイント

  • 自動車用マフラー向けに開発した検査装置の技術を、小型機密容器の漏れ検査に応用する必要があった。
  • 当社の超音波による自動車用マフラー等機密容器漏れ検査技術を活用し、カセットボンベやアキュムレーターなどの小型機密容器向けの漏れ検査装置を試作した。
  • 一方向のセンサーだけで反射波から気泡漏れを検出できる、低コストで小型の可搬式漏れ検査装置の試作開発に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名中道鉄工株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種生産用機械器具製造業
技術分野測定計測
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1968年

事業の背景

自動車用マフラーに特化した超音波式の検査装置を開発し、実証試験を行っていた。その過程で、自動車だけでなくガス業界や油空圧機器業界からも需要があることが分かり、小型機密容器の検査装置への要望が寄せられた。市場規模が非常に大きいと見込まれたため、試作開発に取り組むことにした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自動車用マフラー向けに開発した検査装置の技術を、小型機密容器の漏れ検査に応用する必要があった。

やったこと

当社の超音波による自動車用マフラー等機密容器漏れ検査技術を活用し、カセットボンベやアキュムレーターなどの小型機密容器向けの漏れ検査装置を試作した。送受信を一方向のセンサーブロックで行い、反射波だけで漏れを検出できる構成とした。装置はコンパクトなサイズとし、キャスターを付けて検査が必要な場所へ移動できる可搬型にした。検証では水槽に超音波センサーを取り付け、約φ0.3mmの気泡を発生させて検出できるかを確認し、検出が可能であることを確かめた。

検査測定小型リークテスター

新しい製品・サービス:超音波センサーによる小型機密容器の漏れ検査装置(小型リークテスター)

事業の効果

一方向のセンサーだけで反射波から気泡漏れを検出できる、低コストで小型の可搬式漏れ検査装置の試作開発に成功した。検証で気泡の検出が確認でき、試作開発の目標を達成した。小型化と低コスト化に加え、検査場所へ移動できる可搬性も確保した。性能確認の結果から製品としての有意性も確認できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    自動車用マフラー機密容器の検査技術を活用した開発とあり、既存事業との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車用に加えガス業界や油空圧機器業界での需要が判明したと具体的に書かれ、市場と自社技術の強みの関係が読み取れる。

  • 課題の認識と解決2

    試作の目標達成は書かれるが、現状の課題を高付加価値化につなげる事業計画の記述はわずかにしかうかがえない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    開発体制や人材について具体的な記述はなく、試作の検証を行ったことがわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小型・可搬型で一方向センサーのみ使用し反射波で検出する特徴や、ガス・油空圧機器業界の要望が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は生産転用を行う予定とあるが、スケジュールや課題解決の方法の具体的記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    超音波による小型機密容器の漏れ検査は一般的に普及した分野とは書かれず、高付加価値化の記述も薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    ガス業界や油空圧機器業界への需要や市場規模の大きさがわずかにうかがえるが、国が補助する理由の記述は少ない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    超音波センサーによる一方向検出という技術の特徴は書かれるが、サプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    ガス業界や油空圧機器業界など新たな需要への展開がわずかにうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    徳島市に所在する企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用や成長の記述は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

性能確認検証の結果、製品としての有意性が確認できたため、今後は生産転用を行う予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。