ものづくり補助金平成27年度製造業香川県

大型需要対応のための自動包装機導入による生産性向上と商品企画の多様化

株式会社マルキン

成果生産能力 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 結束商品の需要が急激に伸びている一方、計数・投入、包装、検品の3工程が未自動化で、麺の生産力はあっても繁忙期の需要集中に対応しきれない。
  • 結束商品ラインのうち、計数、包装、検品の3工程を機械化した。
  • 生産能力 1倍→1.5倍。自動化により繁忙期の需要集中に対応できる生産能力が高まり、生産力は従来の約1.5倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マルキン
所在地香川県 観音寺市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,測定計測
従業員数50人
設立1981年

事業の背景

大野原工場では主にさぬきうどんを中心とした乾麺を生産している。近年は一人前で分かりやすい結束商品の需要が急激に伸びている。乾麺業界では個食化が進み、価格競争も激化している。麺の生産力はあったが、計数・投入、包装、検品の3工程は自動化されていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力結束商品の需要が急激に伸びている一方、計数・投入、包装、検品の3工程が未自動化で、麺の生産力はあっても繁忙期の需要集中に対応しきれない。
  • 品質・精度手作業で麺を整列させるため麺が不十分に揃い、製品袋のシール部分に麺がかみ込む「麺カミ」が起きて品質がばらつく。
  • 生産能力繁忙期の需要集中と閑散期の状況に差があり、年間を通じた業務の平準化が課題になっている。
  • その他個食化の流れの中で価格競争が激化しており、競争力の強化が必要になっている。

やったこと

結束商品ラインのうち、計数、包装、検品の3工程を機械化した。計数機は人の手を介さずに必要な麺の数を自動で数え、麺を揃えて次工程の包装へ送る。包装機は人の手を介さず自動で包装でき、タッチパネルの操作だけで設定できる。検品機は自動で重量をチェックするため作業員の配置が不要になる。不良品はラインに乗ってもライン外に弾かれる仕組みになっている。

事業の効果

  • 生産能力 1倍→1.5倍

自動化により繁忙期の需要集中に対応できる生産能力が高まり、生産力は従来の約1.5倍になった。手作業による麺カミが減って品質のばらつきが改善され、不良品がライン外に弾かれるため誤出荷の心配もなくなり、不良商品による食品ロスも削減できた。重量チェックの自動化により作業員の配置が不要になり、省人化も進んだ。海外出荷も増え、全国のスーパーなどへ販路を拡大できる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業による麺カミや品質バラつきを課題として認識し、機械化で生産能力を約1.5倍に高め、誤出荷や食品ロス削減も示されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標生産能力を従来の約1.5倍にする目標と、計数・包装・検品の自動化による閑散期の平準化が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制FSSC22000認証の取得は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    乾麺生産の中で結束商品の需要が伸びており、結束ラインの自動化を進めた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    個食化や一人前の分かりやすさから結束商品が市場に増えているという外部環境は書かれるが、競争優位の具体的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による麺カミや品質バラつきを課題として認識し、機械化で生産能力を約1.5倍に高め、誤出荷や食品ロス削減も示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産能力を従来の約1.5倍にする目標と、計数・包装・検品の自動化による閑散期の平準化が具体的に書かれている。

  • 事業を進める体制2

    FSSC22000認証の取得は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多様な結束商品ラインナップや全国スーパーへの販路拡大は書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    将来的に計量結束機1台を新設する予定が述べられるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    結束商品は市場に増えているが、価格競争も激化しており、高付加価値化や高価格化を図る記述は限られる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    海外出荷や全国のスーパーへの販路拡大、業界競争力強化が書かれ、波及効果がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果2

    生産能力1.5倍や食品ロス削減は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    計数・包装・検品の機械化は書かれるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの記述は見当たらない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    香川県観音寺市の讃岐うどん産地で乾麺を製造する点はうかがえるが、地域の経済成長や雇用創出への言及は乏しい。

今後の展望

将来的には計量結束機1台を新設導入し、さらなる生産力アップを図る。海外出荷や全国のスーパーへの販路拡大を進め、業界競争力の強化につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。