ものづくり補助金平成27年度製造業福岡県

樹脂専用レーザー加工機導入による生産性向上と受注機会拡大の計画

有限会社七條プラスチックス

成果加工前のデータ変換作業が10~30分短縮

この事例のポイント

  • ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリルなど多様なプラスチックの加工に対応するため、より微細で高度な加工技術が求められていた。
  • 樹脂専用のレーザー加工機(1500×2000の大型)を導入した。
  • 加工前のデータ変換作業が10~30分短縮。NCルーターからアクリル加工を外したことでNCルーターの加工に余裕が生まれ、作業環境が良くなり、NCルーター後の工程の…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社七條プラスチックス
所在地福岡県 粕屋郡志免町
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数18人
資本金500万円
設立1986年

事業の背景

有限会社七條プラスチックスは昭和60年にプラスチック加工業として創業し、機械部品、医療理化機器関係の部品やカバーなど幅広い分野に対応する総合加工会社へ成長した。商業施設の看板やサイン等では、変形カットや抜き文字、彫刻、細かい切り込みなどの高度化と短納期化、LEDは導光板加工やアルミ複合板など新素材への対応が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリルなど多様なプラスチックの加工に対応するため、より微細で高度な加工技術が求められていた。
  • 生産能力主力のNCルーターによる平板のカットや変形加工が飽和状態となっていた。
  • 納期・工程アクリル加工後にカンナやバフ研磨の後工程が必要で、加工効率が悪かった。
  • 人手・技能アクリルの研磨作業は体への負担が大きく、作業環境の改善が必要だった。

やったこと

樹脂専用のレーザー加工機(1500×2000の大型)を導入した。このレーザー加工機で厚さ30mmまでのアクリルの加工が可能になった。レーザー加工により、NCルーターでのアクリル加工を外すことができた。加工前のデータ変換作業は10~30分短縮され、カットスピードは既存のNCルーターより速くなった。写真データからの細工も可能になった。

加工機樹脂専用レーザー加工機

事業の効果

  • 加工前のデータ変換作業が10~30分短縮
  • 厚さ30mmまでのアクリルの加工が可能になった

NCルーターからアクリル加工を外したことでNCルーターの加工に余裕が生まれ、作業環境が良くなり、NCルーター後の工程の待ち時間が減った。カンナやバフ研磨が不要になり、作業効率と作業環境が向上した。業績は2桁で伸びているにもかかわらず残業が減り、従業員満足度と定着率も高まった。問合せや加工の依頼が増え、取引先も拡大している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    NCルーターでの加工を強みとしてきたことや、顧客要望に応えて事業を広げてきた経緯はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社が真似できない仕事を追求し、断られがちな加工にも挑戦すると書かれており、競争優位の方向性は読み取れるが、市場動向との関係は具体的でない。

  • 課題の認識と解決3

    NCルーター工程が飽和していた課題を挙げ、レーザー加工機で解決し取引先が拡大したとあるが、高付加価値化の具体的な数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    業績は2桁で伸びていると書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    社長のチャレンジ精神や従業員満足度への言及はあるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    厚さ30mmまでのアクリル加工、データ変換10~30分短縮、大型1500×2000の加工など、加工能力と顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は述べられているが、今後の遂行スケジュールや課題解決方法の具体的な記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    アクリルの変形カットや微細加工の需要が高まっていると述べられ、高難度加工への対応が強調されているが、普及度の数値はない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    残業の減少や作業環境の改善など効果は述べられるが、補助金額に対する費用対効果を示す数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    写真データからの細工など加工レベルの向上は書かれているが、地域やサプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地元粕屋郡での事業と雇用の定着率向上がうかがえるが、地域経済への波及効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はさらに新しい分野に挑戦し、差別化を図っていく考えだ。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。