ものづくり補助金平成27年度製造業佐賀県

高精度スクリーンマスクの開発に向けたその品質保証体系の確立

ミタニマイクロニクス九州株式会社

成果測定誤差 3.4μm→0.5μm

この事例のポイント

  • 既存の測定器では測定誤差が大きく、製品の高精度化が進んでも寸法保証が困難になっていた。
  • 高精度測定器を導入した。
  • 測定誤差 3.4μm→0.5μm。新たに導入した測定器により測定誤差が大幅に小さくなり、100mmに対し±10μmの製品精度を±7.5μm、さらに±5μ…

事業者のプロフィール

事業者名ミタニマイクロニクス九州株式会社
所在地佐賀県 多久市
業種印刷・同関連業
技術分野測定計測
従業員数71人
資本金1,000万円
設立1977年

事業の背景

当社は通信機器類に搭載される電子チップ部品などで世界をリードするメーカーに製品を納入している。製品は高精度として評価されているが、その製品を保証する精度の高い測定器がなく、顧客の要求を満たすことが困難になっていた。業界の精度保証レベルは100mmに対し一般的に±15μmと言われており、当社は±10μmを保証しつつ、±7.5μm、さらに業界に先駆けて±5μmを目指している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存の測定器では測定誤差が大きく、製品の高精度化が進んでも寸法保証が困難になっていた。
  • 新製品・新技術海外メーカーとの競合の中で、常に最先端の技術と付加価値の高い製品作りが求められている。

やったこと

高精度測定器を導入した。既存の測定機自体が100mmに対し±3.4μmの誤差を持つため、当社が目指す±5μmのずれへの対応は困難だった。新たに導入した測定器は100mmに対し1μmの誤差の範囲にあり、測定誤差0.5μm以下の測定ができる。測定速度も従来の倍以上である。

検査測定高精度測定器

新しい製品・サービス:高精度スクリーンマスク

事業の効果

  • 測定誤差 3.4μm→0.5μm
  • 製品精度保証 10μm→7.5μm

新たに導入した測定器により測定誤差が大幅に小さくなり、100mmに対し±10μmの製品精度を±7.5μm、さらに±5μmまで保証できるようになった。測定速度も従来の倍以上となり、製品の歩留りは98%と画期的な水準になった。精度向上により、ユーザーはより小さな電子チップ部品を作れるようになり、通信機器の多機能化や家電製品のコストダウンにも貢献すると見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、高精度スクリーンマスク開発の品質保証体系の確立という方向性がうかがえる程度です。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客は端末機器の電子部品メーカーで、業界トップクラスの高精度製品と±10μm保証という強みが読み取れますが、市場動向の分析は薄いです。

  • 課題の認識と解決4

    測定誤差が既存機で±3.4μm、目標±5μmに対し新機で0.5μm以下と課題と解決策が具体的に示されています。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    精度を±10μmから±7.5μm、±5μmへ高める目標と、測定誤差0.5μm以下、歩留り98%の数字が示されています。付加価値額や賃上げの目標は書かれていません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は世界で競争する電子部品メーカーで、製品精度向上が小型チップ部品の製造に寄与する点が具体的に説明されています。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望としてタイ工場への生産移管や海外展開が挙げられていますが、スケジュールや課題解決の方法は示されていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    業界トップクラスの高精度スクリーンマスクで、業界精度±15μmに対し±5μmを目指すなど高水準の高付加価値化が示されています。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    日本製電子部品が主要端末の殆どを占めることや、国内大手メーカーの次世代製品への寄与が述べられていますが、波及効果の定量は薄いです。

  • 費用対効果2

    投資額や費用対効果の数字は書かれていませんが、歩留り98%や測定速度が従来の倍以上という効果がうかがえます。

  • イノベーションへの貢献2

    高精度測定によるサプライチェーン上のチップ部品の多機能化への貢献がうかがえますが、デジタル技術の活用は明記されていません。

政策面40%
  • 成長分野への進出3

    薄膜軽量化が世界的に進む電子部品分野で、通信機器の多機能化に寄与するという方向性が示されています。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存製品の一部を本年度量産化するグループのタイ工場へ生産移管する。EUをはじめ海外展開も視野に入れ、国内では付加価値の高い製品作りに注力して、国内大手電子部品メーカーの次世代型製品の開発に寄与したいと考えている。

事業者の声

お互いに助け合う。まわりの協力がないと良いものは作れません。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。