ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業長崎県

契約農家が作った作物をロスを出さずに100%商品化するための事業

協和特殊株式会社

この事例のポイント

  • 玉ねぎを主原料とした非加熱ドレッシングは人気だったが、常温保管の玉ねぎでは時期によって味が変わり、通年販売できなかった。
  • 廃棄していた野菜や果物をすべて加工保存して商品化するため、電解次亜水生成装置、粉砕機、真空包装機、ブラストチラー(ショックフリーザー)の4台の機械を導入した。
  • 導入後は、セロリやみかんなど様々な野菜や果物でもドレッシングを作れるようになり、商品のバリエーションが大きく増えた。

事業者のプロフィール

事業者名協和特殊株式会社
所在地長崎県 雲仙市
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境
従業員数5人
資本金500万円
設立2007年

事業の背景

もとはボーリング工事を行う会社として創業した。土壌改良に適した竹パウダーの開発をきっかけに、2013年に農産物の直売とカフェレストラン「ベジドリーム」を開いた。野菜や果物は竹パウダーを使う有機農法で、近隣の約20軒の農家と契約している。主力商品は地元農産物を使った無添加・無着色のオリジナルドレッシングで、素材の良さを活かした味が人気となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度玉ねぎを主原料とした非加熱ドレッシングは人気だったが、常温保管の玉ねぎでは時期によって味が変わり、通年販売できなかった。
  • 生産能力一般販売では見栄えのよいものしか売れず、旬の時期に大量に収穫した玉ねぎは売り切れず廃棄処分になっていた。

やったこと

廃棄していた野菜や果物をすべて加工保存して商品化するため、電解次亜水生成装置、粉砕機、真空包装機、ブラストチラー(ショックフリーザー)の4台の機械を導入した。電解次亜水生成装置により野菜の洗浄の安全性が格段に高まった。粉砕機により、以前は家庭用ミキサーで行っていたスライスを短時間で大量に行えるようになった。みじん切りにした玉ねぎを真空包装して急速冷凍することで、高品質のドレッシングを通年で製造できるようになった。

新しい製品・サービス:玉ねぎ、ビーツ、セロリ、ニンジン、いちご、みかんなどを使ったドレッシング

事業の効果

導入後は、セロリやみかんなど様々な野菜や果物でもドレッシングを作れるようになり、商品のバリエーションが大きく増えた。品質が向上し、通年での製造が可能になった。電解次亜水生成装置により洗浄の安全性が高まり、粉砕機により大量スライスが短時間でできるようになった。農産物のロスも格段に減った。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.1 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性近隣農家20軒ほどと契約し無添加・無着色の素材の良さを活かした商品が人気と、地域資源と差別化された強みが示されている。
  • 4
    課題の認識と解決玉ねぎの廃棄処分という課題を認識し、機械導入で通年製造・全量商品化につなげ、セロリやみかんなど商品バリエーションも増えている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け無添加・無着色と素材の良さが人気の理由として示され、ホテルや店舗での販売先も具体的に挙げられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標高い付加価値や賃上げの目標値は記載がなく、売上や賃金の数値目標は示されていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    ボーリング会社から竹パウダー開発を経てカフェを開き、地元農産物のドレッシングへ事業が一貫してつながっている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    近隣農家20軒ほどと契約し無添加・無着色の素材の良さを活かした商品が人気と、地域資源と差別化された強みが示されている。

  • 課題の認識と解決4

    玉ねぎの廃棄処分という課題を認識し、機械導入で通年製造・全量商品化につなげ、セロリやみかんなど商品バリエーションも増えている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高い付加価値や賃上げの目標値は記載がなく、売上や賃金の数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員5名の小規模体制で、カフェ運営と製造を行ってきた実績があり、機械導入の運用も記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加・無着色と素材の良さが人気の理由として示され、ホテルや店舗での販売先も具体的に挙げられている。

  • 事業化までの道筋3

    今後はネット活用や商談会参加を通じて全国展開を目指すとし、課題に対する方向性が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    竹パウダー有機農法の農産物を使った無添加・無着色のドレッシングで、同分野の中で差別化された商品となっている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域農家と契約し農産物ロスを減らす地域循環の側面はあるが、経済波及や雇用創出の数値的根拠は薄い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    電解次亜水装置や急速冷凍などの設備導入で地域農産物の廃棄削減に取り組むが、先端デジタル技術の活用はない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    地元の農産物と契約農家を活かし、雲仙市や長崎市のホテルに販売する地域密着型の事業である。

今後の展望

今後はネット通販の活用を進め、商談会へも積極的に参加して全国展開を目指す。現在は雲仙市や長崎市のホテルとベジドリームで主に販売しており、ネット通販はまだ進んでいない。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。