ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業鹿児島県

無化学農薬栽培粉末緑茶の生産効率向上による販路開拓・拡大

株式会社和香園

この事例のポイント

  • 粉末緑茶・抹茶の袋詰め工程は手作業のため生産効率が悪い。
  • 窒素ガス充填包装機の導入により袋詰め工程を機械化し、生産効率の向上を図った。
  • 袋詰め工程を1つの機械で完了できるようになり、手作業だった工程に比べて生産量が倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社和香園
所在地鹿児島県 志布志市
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境
従業員数68人
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

創業70年余りの会社で、自社の茶畑で育てた茶葉を自社工場で製茶から袋詰め・販売まで一貫して行い、化学農薬に頼らない安心安全なお茶づくりを強みとしている。主力商品は粉末緑茶や抹茶である。急須を持たない家族や個人のお客さまが増え、海外でも需要が増えているが、その多くは粉末での需要で、パッケージ形状やg数も多種多様である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力粉末緑茶・抹茶の袋詰め工程は手作業のため生産効率が悪い。
  • 生産能力既存の機械はリーフ茶のみに対応しているため、粉末緑茶は手作業するしかない。
  • 販路・情報発信海外の見本市や訪問先の商談で粉末緑茶の納品形態について様々な要求を受けるが、対応できていない。

やったこと

窒素ガス充填包装機の導入により袋詰め工程を機械化し、生産効率の向上を図った。導入したのは全自動ガス充填包装機HP-500W+FAF オーガ14Lである。これにより袋詰め工程を1つの機械で完了できるようになった。従来手作業で行っていた工程より生産量が倍になった。お客様から要求のあった小包装や多様な内容量にも対応できるようになった。

加工機全自動ガス充填包装機HP-500W+FAF オーガ14L

事業の効果

袋詰め工程を1つの機械で完了できるようになり、手作業だった工程に比べて生産量が倍になった。これにより生産効率が大きく向上した。お客様から要求のあった小包装や多様な内容量にも対応できるようになった。多様な袋・g数に対応できるため、海外を含めた粉末緑茶の販路拡大につながる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業70年余りの無化学農薬栽培茶葉を活かす方針と、粉末緑茶・抹茶の販路拡大という方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外の見本市や商談で粉末緑茶の納品形態要求に対応できていないという外部要因と自社の強みは示されているが、競争優位の具体的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    袋詰め工程が手作業で生産効率が悪いという課題を明示し、全自動ガス充填包装機の導入で工程を機械化する解決策が具体的に示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    導入後に従来手作業の工程より生産量が倍になったと成果が示されており、付加価値や賃上げの目標値は書かれていないが実績は具体的。

  • 事業を進める体制3

    FSSC22000の取得や製茶から袋詰めまでの一貫体制が示されているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多様な袋・g数や小包装への対応という顧客ニーズは示されているが、顧客ターゲットや選ばれる理由は十分に整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして多種多様な袋・g数への対応を挙げるのみで、中長期の課題検証やスケジュールは読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    粉末緑茶は海外需要も増えていると示されるが、高付加価値化や高価格化の具体的な根拠は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外需要の増加にふれるのみで、地域経済や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に読み取れない。

  • 費用対効果3

    生産量が倍になったという成果は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    窒素ガス充填包装機の導入はあるがデジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はわずかで、サプライチェーンへの貢献は読み取りにくい。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大隅の大地で育てた無化学農薬栽培の茶葉という地域特性を活かす点は読み取れるが、雇用や地域経済成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

作業工数をかけずに多種多様な袋・g数に対応し、そのメリットを生かして国内外への販路開拓・拡大を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。