ものづくり補助金平成27年度製造業長崎県

三次元測定機による測定データのデジタル化 とCAD,CAM連動のものづくり構築

有限会社吉原工業所

成果測定精度(最小測定単位) 0.01mm→0.0001mm

この事例のポイント

  • 測定はこれまで定盤とハンドツールが中心で、加工機は高精度化しているのに測定精度に限界があった。
  • 補助金で「三次元測定機」を導入し、これまでの定盤とハンドツールによる測定を置き換えた。
  • 測定精度(最小測定単位) 0.01mm→0.0001mm。三次元測定機の導入により、測定精度が1/100mmから1/10000mmへ大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社吉原工業所
所在地長崎県 西彼杵郡時津町
業種金属製品製造業
技術分野測定計測
資本金300万円
設立1988年

事業の背景

三菱電機の電動機(モーター等)の製造を中心に行っている。納期の確約とNC旋盤やマシニングセンター等の最新設備による高品質加工を強みとし、溶接機も備えて付随加工や難削材(ステンレス鋼、クロモリ鋼等)の加工でも高い評価を得ている。勤続年数の長い従業員が多く、その技術力も強みである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度測定はこれまで定盤とハンドツールが中心で、加工機は高精度化しているのに測定精度に限界があった。
  • 人手・技能高度な熟練が必要で、測定物ごとに測定機の段取り替えが何度も必要だった。
  • 生産能力測定結果が人によってばらつき、測定データを機械に反映するまでに時間がかかっていた。
  • 納期・工程顧客から求められる加工データ書類の作成に時間がかかり、高精度の測定とデジタル化が急務となっていた。

やったこと

補助金で「三次元測定機」を導入し、これまでの定盤とハンドツールによる測定を置き換えた。三次元測定機により、測定精度は従来の1/100mmから1/10000mmまで向上した。高度な測定スキルが不要になり、作業時間が大幅に短縮され、作業員の疲労軽減や人為的誤差の解消につながった。付属のプリンターで測定後すぐにデータを印刷できるようになり、データのデジタル化と顧客への提出に対応できるようになった。

事業の効果

  • 測定精度(最小測定単位) 0.01mm→0.0001mm

三次元測定機の導入により、測定精度が1/100mmから1/10000mmへ大きく向上した。作業時間が大幅に短縮され、高度なスキルがなくても測定できるようになり、作業員の疲労も軽減された。人為的誤差がなくなり、測定後すぐにデータを印刷できるようになったことで、より精度の高い製品をより早く提供できるようになり、顧客からの信頼が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業測定の精度限界や時間・データ提出の課題を認識し、三次元測定機で1/100mmから1/10000mmへ向上し作業時間が大幅短縮したと具体的に書かれています。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性過去の取組との一貫性は読み取れず、測定方法の刷新が課題解決として書かれているのみで、経営戦略上の位置付けは明記されていません。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、測定方法の刷新が課題解決として書かれているのみで、経営戦略上の位置付けは明記されていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    強みとして納期確約や高品質加工、熟練工の技術力が挙げられているが、市場・顧客動向との関係の分析は書かれていません。

  • 課題の認識と解決4

    手作業測定の精度限界や時間・データ提出の課題を認識し、三次元測定機で1/100mmから1/10000mmへ向上し作業時間が大幅短縮したと具体的に書かれています。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、精度向上と信頼度向上が述べられるにとどまります。

  • 事業を進める体制3

    熟練工の技術力や勤続の長い従業員が多いことは書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は薄いです。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客から加工データ提出を求められる点や信頼度向上は書かれているが、ターゲットやニーズの裏付けは整理されていません。

  • 事業化までの道筋2

    今後は新しい機械の購入を視野に入れ半導体の受注を増やしたいとあるが、スケジュールや遂行方法は明確ではありません。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    半導体分野への展開は触れられているが、三次元測定機の普及度や高付加価値化の水準については書かれていません。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    半導体受注増への言及はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていません。

  • 費用対効果3

    作業時間の大幅短縮や精度向上の効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていません。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD・CAM連動によるデジタル化とデータ出力に触れているが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    半導体分野への進出が述べられており、構造転換への関与がうかがえるが、具体的な市場成長の根拠は示されていません。

  • 地域経済への波及2

    西彼杵郡時津町の地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及は書かれていません。

今後の展望

精度の高い検査体制が整ったことを受け、今後は新しい機械の購入も視野に入れながら、半導体の受注を増やしていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。