ものづくり補助金平成27年度製造業長崎県

ロス削減に寄与する新機種の導入による新商品開発・販売力強化・利益率向上と市場拡大

株式会社白十字パーラー

成果カステララスクの製品ロス 10%→3%

この事例のポイント

  • 主力商品「カステララスク」のスポンジを裁断する際、従来の機械では切りカスが発生するなどの不具合があり、製品ロスが出ていた。
  • カステララスクのスポンジ裁断に「バッケンカッター」を導入し、数値を設定するだけで美しく短時間でカットできるようにした。
  • カステララスクの製品ロス 10%→3%。バッケンカッターの導入で、熟練の技術が不要になり、刃のサイズ変更も1人で行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社白十字パーラー
所在地長崎県 佐世保市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数37人
資本金5,000万円
設立1954年

事業の背景

昭和26年creating戦後間もない佐世保のアーケードで開業した洋菓子店で、看板商品は南蛮菓子「ぽると」である。京町と上町に支店があり、長崎市内の百貨店や県外の物産展でも販売している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力主力商品「カステララスク」のスポンジを裁断する際、従来の機械では切りカスが発生するなどの不具合があり、製品ロスが出ていた。
  • 品質・精度主力商品「チョコローゼ」のチョコレートコーティングを手作業で行っていたため、商品の均一化に問題があった。

やったこと

カステララスクのスポンジ裁断に「バッケンカッター」を導入し、数値を設定するだけで美しく短時間でカットできるようにした。刃のサイズ変更も1人で簡単に行えるようになった。チョコローゼのコーティングには「チョコレートエンローバー」を導入し、チョコレートを一定の温度に保つことで品質を安定させた。

加工機バッケンカッター
加工機チョコレートエンローバー

事業の効果

  • カステララスクの製品ロス 10%→3%
  • チョコレートの塗布数が20%増加した

バッケンカッターの導入で、熟練の技術が不要になり、刃のサイズ変更も1人で行えるようになった。製品ロスは約10%から3%以下に減少した。チョコレートエンローバーの導入で品質が安定し、塗布数は20%増加して時間短縮と生産性向上を同時に達成した。作業の人員配置も効率化できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の南蛮菓子や店舗展開の歴史は書かれるが、今回の機械導入が経営戦略上どう位置付けられるかは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    百貨店や物産展での販売は書かれるが、市場動向や競争優位性の分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    製品ロス10%が3%以下、塗布数20%増と課題と数値効果が具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製品ロス10%から3%以下、チョコレート塗布数20%増など目標と達成値が具体的に書かれている。

  • 事業を進める体制2

    2人作業が1人で可能になったとあるが、事業遂行体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    長崎銘菓や品質の安定など価値は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は販売強化と市場拡大を目指すとあるが、具体的なスケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    南蛮菓子は地域銘菓だが、分野の普及度や高価格化の水準に関する記述は読み取れない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域銘菓としての雇用や地域経済への言及はわずかにうかがえるが、国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果4

    製品ロス改善と塗布数20%増、作業人員の2人から1人への削減など費用対効果の要素が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    佐世保・長崎の地域銘菓として愛され、県外物産展にも出店している点が地域特性の活用として読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

両機械とも汎用性があり、バリエーション豊かなお菓子づくりが期待できる。新商品を開発できる環境が整ったため、今後は販売力を強化し市場を拡大していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。