ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業熊本県

中小企業向け!企画~製造までのオリジナルグッズ少量生産サービス

株式会社村上観光

この事例のポイント

  • 既存の土産品や雑貨品からの販促品製造への展開を行いたいが、そのための販売・営業体制が整っていない。
  • UV-LEDインクジェットプリンターおよびレーザーカッター・加工機を導入し、日本製商材への印刷・レーザー加工技術の展開を進めた。
  • 試作品制作を通じてグッズ製作手順の確認と操作習得、納期・卸単価の設定ができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社村上観光
所在地熊本県 熊本市
業種その他の卸売業
資本金1,000万円
設立1967年

事業の背景

当社は様々な製造所で作られた土産雑貨品を観光地などのショップへ届ける卸売・小売業を主体とし、土産物卸売部門、菓子小売部門、土産物小売部門、小売部門の4部門を展開している。くまモングッズをいち早く取り扱うなど、その年のトレンドを見据えた営業を行ってきた。熊本地震により被害を受けた影響もある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の土産品や雑貨品からの販促品製造への展開を行いたいが、そのための販売・営業体制が整っていない。
  • 生産能力小規模土産店からのオリジナル商品の少量注文と、一般企業からのノベルティグッズの少量注文に対応する必要があるが、内製化が進んでいない。
  • 人手・技能多方面からの受注に対応できる体制を構築する必要がある。

やったこと

UV-LEDインクジェットプリンターおよびレーザーカッター・加工機を導入し、日本製商材への印刷・レーザー加工技術の展開を進めた。機内ではハンドスピナーにオリジナルの塗装を施し、コンピューターでデザインしたデータをレーザーカッターで読み込み切断する。レーザーカッターは厚さmm単位まで彫刻が可能である。これらの設備を用いて小ロットのオリジナルグッズを試作し、グッズ製作手順の確認と操作習得、試作品制作からの納期・卸単価の設定を行った。

  • 加工機UV-LEDインクジェットプリンターレーザーカッター

新しい製品・サービス:日本製商材へ印刷・レーザー加工を施したオリジナルグッズ(ハンドスピナー、バッグ、ペン、パスケースなど)の小ロット提供サービス

事業の効果

試作品制作を通じてグッズ製作手順の確認と操作習得、納期・卸単価の設定ができた。百貨店や土産販売店など既存取引先のニーズを確認し、営業引き合い情報も得られた。多品種小ロット型のオリジナル製作提供サービスは受け入れられやすく、テスト販売にも活用できると確認できた。ノベルティグッズや社内用途のパスケースなど小ロット商品として民間企業や中小企業への販路開拓も図っている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性小規模土産店と一般企業の2つのニーズを把握し、くまモン等の年のトレンドを先取りした営業など、外部環境と自社の強みを踏まえた記述がある。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け小ロットのオリジナルグッズ提供で、土産店やノベルティ需要など顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制販売・営業体制を構築すると書かれるが、人材や事務処理能力の具体的な体制は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    卸売で培った企画経験と海外販路を活かして企業成長を図ると書かれ、既存事業との一貫性はうかがえるが具体的な経営戦略の位置付けは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    小規模土産店と一般企業の2つのニーズを把握し、くまモン等の年のトレンドを先取りした営業など、外部環境と自社の強みを踏まえた記述がある。

  • 課題の認識と解決3

    在庫リスクの高い大量販売モデルへの問題意識と、多品種小ロット型への転換は書かれるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    販売・営業体制を構築すると書かれるが、人材や事務処理能力の具体的な体制は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小ロットのオリジナルグッズ提供で、土産店やノベルティ需要など顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作品制作、納期・卸単価の設定、既存取引先へのニーズ確認など段階的な進め方が書かれているが、スケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ワンパターン化した土産グッズとの差別化として多品種小ロット型を示すが、高水準の高価格化を図る根拠は薄い。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    熊本地震の被害や地域土産の振興に触れるが、経済波及や雇用創出の具体的な効果は示されていない。

  • 費用対効果2

    設備投資の内製化で収益を向上させると書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザーカッターやUV-LEDプリンターによる内製化とテスト販売の活用が書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献は限定的。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    熊本の地場企業として土産品を扱い、地域の観光振興に関わる点は読み取れるが、雇用や地域成長への言及は薄い。

今後の展望

多品種小ロット型のオリジナル製作提供サービスを、土産店や一般企業向けに販路開拓しつつ、文房具や新たなキャラクター制作なども構想している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。