ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業埼玉県

高解像度紫外線硬化用インクジェットプリンターの新分野への販売

株式会社ウイル

成果印刷精度 300dpi→600dpi

この事例のポイント

  • 従来のインクジェットでは印字できなかったフィルム系包材への印字が難しかった。
  • 紫外線を当てると瞬時に固まるUVインクを使う高解像度UVインクジェットプリンター「PJ600」を開発した。
  • 印刷精度 300dpi→600dpi。UVインクジェットプリンターPJ600の導入により、印刷精度と印刷速度が従来のカーボン方式より大きく向上する。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウイル
所在地埼玉県 三芳町
業種建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
資本金1,660万円
設立2000年

事業の背景

株式会社ウイルは2000年4月に設立され、三芳町に本社を置く。機械の専門商社で主にプリンターを扱っていた会社が独立して生まれた。現在はアパレルや食品関係が主な取引先である。下げ札や食品パッケージの印刷は一般的にカーボン方式が使われており、有機溶剤系インクを使うため環境面の負担があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来のインクジェットでは印字できなかったフィルム系包材への印字が難しかった。
  • 生産能力従来のカーボン方式の印刷機では、印字部分以外のカーボンフィルムが無駄になっていた。

やったこと

紫外線を当てると瞬時に固まるUVインクを使う高解像度UVインクジェットプリンター「PJ600」を開発した。印刷精度は1インチ(25.4ミリ)の幅の中に600ドットを打て、600dpiで、300dpiのカーボン方式の2倍の鮮明さを持つ。印刷速度は1分当たり50メートルと、速くても1分当たり20メートルのカーボン方式の3〜4倍の性能である。印字幅は54ミリで、二連にすれば108ミリまで印字できる。

加工機UVインクジェットプリンター「PJ600」

新しい製品・サービス:UVインクジェットプリンター「PJ600」

事業の効果

  • 印刷精度 300dpi→600dpi
  • 印刷速度 20メートル/分→50メートル/分
  • ランニングコスト 100%→50%

UVインクジェットプリンターPJ600の導入により、印刷精度と印刷速度が従来のカーボン方式より大きく向上する。UVインクは非有機溶剤のため環境にやさしい。印字部分にしかインクを使わないためランニングコストは半分以下になる。印字データをパソコンで作成でき、1枚から刷れるうえ、ロットごとに印字する数字のカウントを変えられる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    設立は2000年、プリンターを扱う専門商社出身の創業者が独立したと書かれ、過去の取組との関連は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    UVインクは非有機溶剤で環境にやさしいことや、カーボン方式の3〜4倍の性能、速乾性の利点が書かれ、競争優位性は読み取れるが具体性は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    現在はアパレルや食品関係が主な取引先とあり、建材メーカーへの展開を視野に入れるとあるが、課題認識や事業計画の詳細は書かれていません。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    下げ札や食品パッケージ、ケアラベルへの印字が対象で、1分あたりの印刷速度や600dpiの精度など具体的な性能と顧客像が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    建材メーカーなども視野に入れたいとの方向性はうかがえるが、遂行方法やスケジュール、課題の解決方法は書かれていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    従来のインクジェットではできなかったフィルム系包材への印字が可能で、印字幅108ミリまで対応するなど、同分野で高い性能を示している。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    建材など新たな分野への展開が示唆されるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は書かれていません。

  • 費用対効果3

    ランニングコストは従来のカーボン方式の半分以下、1枚から刷れるとあり、費用対効果の一端は読み取れるが金額データはない。

  • イノベーションへの貢献2

    ICチップへの情報入力機能や、パソコンでの印字データ作成がうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献までは書かれていません。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

アパレルや食品関係に加え、建材メーカーなども視野に入れて取引先を広げていきたい。

事業者の声

これからは建材メーカーなども視野に入れていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。