ものづくり補助金平成27年度製造業大分県

希少種「ガンジー牛」から取れる生乳を使用した新商品の製造工程の確立

株式会社くじゅう高原ガンジー牧場

この事例のポイント

  • 瓶詰めなどの容器充填工程は他の自動化済み工程より手作業が多く、高い衛生管理が求められていた。
  • ガンジー和牛から搾乳した生乳を使った新製品「美しいヨーグルト」を開発し、平成29年8月に本格発売した。
  • 容器充填の作業時間が1日当たり約2時間短縮され、生産性が向上するとともに従業員の作業負担が軽減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社くじゅう高原ガンジー牧場
所在地大分県 竹田市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数2人

事業の背景

同社は大分県竹田市の久住高原でガンジー和牛を約90頭飼育し、飼育から生産、加工、販売まで自社で一貫して行っている。従来のヨーグルト製品は瓶製品が主流だった。乳製品市場が縮小する中でヨーグルトは増加傾向にある一方、生乳の生産量は北海道を除き年々減少している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能瓶詰めなどの容器充填工程は他の自動化済み工程より手作業が多く、高い衛生管理が求められていた。
  • 生産能力容器充填は商品製造全体で最も時間と人員を要する作業だった。
  • 新製品・新技術従来の主流だった瓶製品から、衛生面・作業性・消費者の利便性を考えたプラスチック容器への切り替えが必要だった。
  • 生産能力ガンジー和牛は一般的なホルスタインの約半分の乳量しかなく、原乳に限りがあるため売れた分だけ生産することができなかった。

やったこと

ガンジー和牛から搾乳した生乳を使った新製品「美しいヨーグルト」を開発し、平成29年8月に本格発売した。プラスチック容器を採用し、自動瓶詰め機を導入した。この瓶詰め機は1時間あたり150mlの容器に840本を充填でき、搾乳状況に合わせて増産や減産、日ごとの製品変更にも対応できる仕様とした。これにより生産性の向上と安全な供給を目指した。

新しい製品・サービス:美しいヨーグルト(ガンジー和牛の生乳を使用、プラスチック容器入り)

事業の効果

容器充填の作業時間が1日当たり約2時間短縮され、生産性が向上するとともに従業員の作業負担が軽減された。初年度の販売計画は500mlが4000本、150mlが6000本だったが、ほぼ予定通り販売され初年度合計は約1万本となった。製品は高い衛生管理のもとで安全に供給できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性希少種ガンジー和牛の生乳は脂質・たんぱく質が豊富で『ゴールデンミルク』と呼ばれ、販売はプレミアム感を狙い直営店に限定すると書かれている。
  • 4
    課題の認識と解決容器充填作業が手作業多く最も時間と人員を要したと課題を示し、自動瓶詰め機導入で1日約2時間短縮と書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標初年度の販売計画は500mlが4000本、150mlが6000本で、ほぼ予定通り1万本を販売したと数字で示されている。付加価値向上の目標値そのものは明示されていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員は2名と記載があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述は見当たらない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    乳製品市場が縮小する中でヨーグルトに着目し、飼育から加工・販売までの一貫管理を行うと書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    希少種ガンジー和牛の生乳は脂質・たんぱく質が豊富で『ゴールデンミルク』と呼ばれ、販売はプレミアム感を狙い直営店に限定すると書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    容器充填作業が手作業多く最も時間と人員を要したと課題を示し、自動瓶詰め機導入で1日約2時間短縮と書かれている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    初年度の販売計画は500mlが4000本、150mlが6000本で、ほぼ予定通り1万本を販売したと数字で示されている。付加価値向上の目標値そのものは明示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員は2名と記載があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高付加価値・新鮮で安心な製品というコンセプトと、口コミで広がり再購入される点など、選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の増頭計画は触れられているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ガンジー和牛の生乳を使った製品で、乳製品市場が縮小する中、高付加価値・高価格の製品として位置付けられていると書かれている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    生乳生産量が北海道を除き減少傾向にあると触れられているが、地域経済や雇用創出への波及についての記述は限定的。

  • 費用対効果3

    自動瓶詰め機で容器充填作業を1日約2時間短縮し生産性向上と従業員負担軽減に寄与したと書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    大分県竹田市久住高原の地域資源である希少種の牛を活かし、高付加価値製品を生み出している点が具体的に書かれている。

今後の展望

当面は初年度の販売計画に相当する数量を着実に販売していく考えである。付随する製品も併せて販売できる点を重視している。ガンジー和牛の増頭も目指している。

事業者の声

知っていただければ、また買ってもらえる製品

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。