ものづくり補助金平成27年度製造業宮崎県

限界集落での雇用創出、地元産農産物の高付加価値化を実現する事業

株式会社高千穂ムラたび

成果裏ごし作業の効率 1倍→2倍

この事例のポイント

  • ヒット商品『ちほまろ』の人気が続き、手作業の工程では製造が追いつかなかった。
  • 製造工程の機械化を行い、量産体制を確立した。
  • 裏ごし作業の効率 1倍→2倍。機械化により生産性が向上し、量産体制が確立した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社高千穂ムラたび
所在地宮崎県 西臼杵郡高千穂町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ

事業の背景

株式会社高千穂ムラたびは宮崎県高千穂町で農林産物加工品を製造・販売している。甘酒ブームの中で売上げを伸ばし続け、海外にも進出した。主力商品は甘酒『ちほまろ』である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ヒット商品『ちほまろ』の人気が続き、手作業の工程では製造が追いつかなかった。
  • 人手・技能手作業だった工程が多く、作業に時間がかかり、新しく入った人が作業を覚えるのに手間がかかっていた。

やったこと

製造工程の機械化を行い、量産体制を確立した。仕上げた甘酒を裏ごしする工程には新たにタンクを導入し、これまでこし器とゴムべらで行っていた作業を機械化して作業効率を倍にした。大幅に増えた製造量に対応するため、重量精度の優れた充填機を導入した。これまで1本1本手作業で行っていたラベリングも専用装置で自動化した。

  • 加工機タンク充填機ラベリング装置

事業の効果

  • 裏ごし作業の効率 1倍→2倍

機械化により生産性が向上し、量産体制が確立した。作業が簡単になり、新しく入った人でも機械の操作を覚えれば問題なく商品を製造できるようになった。品質の安定化にも貢献した。新たな雇用も生み出し、限界集落に雇用を創出した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    地域経済への波及宮崎県高千穂町の限界集落で雇用を創出し、地域の特性を活かした山奥でつくる商品を生み出している点が具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標作業効率が倍になったという数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値、その実現可能性は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    甘酒ブームの中で売上を伸ばし続けた人気商品『ちほまろ』を量産化した経緯が書かれ、これまでの取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    限界集落での立地や山奥でつくる商品という特徴、海外進出への展望は書かれるが、競争環境や経営資源の強み弱みの具体的記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    製造が追い付かない課題を機械化で解決した流れは書かれるが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体は読み取りにくい。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率が倍になったという数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値、その実現可能性は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    新しく入った人でも機械の操作を覚えれば製造できるとあり人材面がうかがえるが、補助事業の遂行体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    人気商品『ちほまろ』や甘酒を海外に発信する方針が書かれ、顧客ターゲットや選ばれる理由の一部がうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    海外展開を今後の展望として挙げるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    甘酒は人気商品だが、同分野の中で高水準の高価格化を図る旨は書かれていない。ブームという普及状況はうかがえる。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    限界集落に雇用を創出したことが見出しにあり、地域への雇用創出という国の補助理由に関わる内容がうかがえる。

  • 費用対効果3

    作業効率が倍になったと数字で示されるが、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化による量産体制は書かれるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの活用、サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    伝統食品の甘酒を海外に発信する方針がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出とは明示されていない。

  • 地域経済への波及4

    宮崎県高千穂町の限界集落で雇用を創出し、地域の特性を活かした山奥でつくる商品を生み出している点が具体的に読み取れる。

今後の展望

海外展開を積極的に行い、高千穂の山奥でつくった甘酒を海外の人にも味わってもらう流れを確立させたい。日本の伝統食品である甘酒を海外に発信していきたい。

事業者の声

自分の大好きな商品を販売できるのが何よりの楽しみです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。