ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

特産品焼き菓子工場の手作業工程機械化による生産性向上、売り上げ拡大事業

徳之島物産株式会社

成果成形作業の所要時間 6時間→2時間

この事例のポイント

  • 焼き菓子の製造工程は手作業に頼っており、最繁期に生産が追いつかず売り切れ状態が続いていた。
  • 食品加工センターで作る焼き菓子は、オーブンで焼く前の成形と型抜きの工程が手作業のため多くの時間を要していた。
  • 成形作業の所要時間 6時間→2時間。卓上サブレ型抜き機の導入により成形作業の時間と人数が大幅に減り、効率化が図れた。

事業者のプロフィール

事業者名徳之島物産株式会社
所在地鹿児島県 徳之島町
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
資本金500万円

事業の背景

離島のため季節的な観光客数の増減が大きく、最繁期には観光客数の増加に応じてお土産品の販売数を伸ばすことが可能と考えられる。地元の食材を活用した特産品焼き菓子を製造しているが、すべての工程が手作業となっており量産できず、需要に合わせた供給ができていない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力焼き菓子の製造工程は手作業に頼っており、最繁期に生産が追いつかず売り切れ状態が続いていた。
  • 人手・技能新商品開発に人的リソースを充てられず、商品ラインナップを増やせずにいた。

やったこと

食品加工センターで作る焼き菓子は、オーブンで焼く前の成形と型抜きの工程が手作業のため多くの時間を要していた。そこで「卓上サブレ型抜き機」を導入し、これまで人手に頼っていた工程を機械化した。これにより生産工程を改善し、量産化、作業効率化及び生産性の向上を図った。

事業の効果

  • 成形作業の所要時間 6時間→2時間
  • 成形作業の人数 8名→4名
  • 人件費 100%→50%
  • 月産量 800箱→2,000箱

卓上サブレ型抜き機の導入により成形作業の時間と人数が大幅に減り、効率化が図れた。人件費も半減した。月産量は800箱から2000箱に増え、販売数を伸ばすことができた。型抜き工程の調整を100%機械化できれば、さらなる増産が見込める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業工程の課題を特定し、卓上サブレ型抜き機で成形を機械化、月産800箱から2000箱への増産と人件費1/2を実現したと具体的に書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標成形時間が6時間から2時間に短縮、人件費1/2、月産800箱から2000箱と数値目標と結果が示されているが、賃上げ目標の記載はない。
  • 4
    費用対効果成形作業の時間短縮と人件費1/2、増産による販売数増加など、補助事業による効果が数値で示されており費用対効果の材料がある。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性地元の農産物を使う特産品という強みと島外への販路拡大の方向性がうかがえるが、市場や競合との比較は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    手作業による焼き菓子製造の課題と新商品開発の停滞が書かれ、機械化で改善する流れは読み取れるが、事業の過去からの経緯や経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    地元の農産物を使う特産品という強みと島外への販路拡大の方向性がうかがえるが、市場や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業工程の課題を特定し、卓上サブレ型抜き機で成形を機械化、月産800箱から2000箱への増産と人件費1/2を実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標4

    成形時間が6時間から2時間に短縮、人件費1/2、月産800箱から2000箱と数値目標と結果が示されているが、賃上げ目標の記載はない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    地元食材の特産品で島の魅力を伝える商品という位置づけや、販売数を伸ばせた点は書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして高校コラボ、OEM受注、島外販路拡大など複数の方向性が挙げられているが、スケジュールや実行方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    地域の食材を使った特産品焼き菓子という分野で、高付加価値化を図る方向性がうかがえるが、高価格化の具体的記載はない。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    離島の特産品と地域食材の活用、島の魅力発信という地域経済への貢献はうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果4

    成形作業の時間短縮と人件費1/2、増産による販売数増加など、補助事業による効果が数値で示されており費用対効果の材料がある。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    徳之島の農産物を活用し、島の魅力を伝える特産品づくりで地域の活力に貢献すると書かれ、地域特性を活かす事業であることが読み取れる。

今後の展望

地元高校とのコラボによる地域色の強い商品開発、OEMの受注促進、奄美大島や沖縄の企業との契約による島外売上の増大、新商品の販売、地域の食材を活かした新商品開発などを進め、さらなる生産性向上を図りたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。