ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

竪型袋詰真空包装機を使用した設備での、パウチパッケージングの生産強化の体制を整る

株式会社宮崎商会

この事例のポイント

  • 特殊袋の充填ニーズがあったが、様々なパウチパッケージングに対応できる充填機器が必要だった。
  • 食品製造機器メーカーの機械制御技術を利用した竪型袋詰真空包装機を鹿児島工場に設置した。
  • 竪型袋詰真空包装機の導入により、小袋包装での現状の生産性に対して生産量が20%〜30%向上することが判明した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社宮崎商会
所在地鹿児島県 福山市
業種食料品製造業
技術分野機械制御
従業員数160人
資本金1,700万円
設立1967年

事業の背景

当社は自社製品よりもOEMを主体に製造を行っており、畜肉加工分野で原料の仕入れから加工食品の製造販売までを手がけている。小袋包装の充填を得意とし、メーカーやチェーン店向けに食肉加工食品を製造するほか、業務用卸販売事業としてチャーシューやメンマなどのラーメン具材を販売している。国内では少子高齢化により人口が減少し、単身者や高齢者層が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術特殊袋の充填ニーズがあったが、様々なパウチパッケージングに対応できる充填機器が必要だった。
  • 生産能力現状の小袋包装の生産性では生産量に限界があり、生産性を向上させる必要があった。

やったこと

食品製造機器メーカーの機械制御技術を利用した竪型袋詰真空包装機を鹿児島工場に設置した。この装置には特殊包材供給装置を付け、スタンディング底開き装置にも対応させた。これにより多様なパウチ包装形態に対応できるようにした。導入後はプリセットによる製品登録ができるようになり、製品切り替え時の時間を短縮できる体制を整えた。自衛隊向けレトルト牛しぐれ煮などのスタンド包材製品で、実際の生産への適用を進めた。

加工機竪型袋詰真空包装機
加工機特殊包材供給装置
加工機スタンディング底開き装置

新しい製品・サービス:レンジUP包材(スタンド包材)を用いたパウチ製品

事業の効果

竪型袋詰真空包装機の導入により、小袋包装での現状の生産性に対して生産量が20%〜30%向上することが判明した。実生産になればプリセット登録により切り替え時の時間を短縮でき、日産3割アップの生産が可能になる見込みである。多様なパウチ包装形態に対応できるため、メーカーニーズへの対応と販路の拡大が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    小袋包装の充填を得意とし、これまでの充填ノウハウを活かす方針が書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    メーカーニーズへの対応や販路拡大をめざすとあるが、市場動向や自社の競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    現状の生産性に対し生産量が20〜30%向上する見込みや日産3割アップが書かれ、課題解決の方向性はうかがえる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産量20〜30%向上、日産3割アップの数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    特殊袋の充填ニーズやメーカーニーズへの対応は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして凍結含浸法の商品化を目指すとあるが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    特殊袋やスタンド包材など多様なパウチ包装に対応するとあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    個食ニーズや高齢者向け商品化を掲げ社会的課題に触れているが、雇用創出や波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    導入で生産量が20〜30%向上し、日産3割アップが可能になったと費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    機械制御技術を利用した袋詰真空包装機の導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    広島県の特許を活用する商品化に触れるが、地域の経済成長や雇用への波及効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

国内の少子高齢化を踏まえ、個食ニーズへのパウチ包装の充実を図る。あわせて咀嚼困難な高齢者を対象に、広島県が保有する特許である凍結含浸法による事業の商品化を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。