ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

焼酎ラベル等の特徴のある紙に金・銀の印刷を最適で簡易に施す取組み

株式会社クロスメディア

この事例のポイント

  • 金や銀の印刷には箔押しや転写フィルムが使われ、亜鉛などの凸版が必要になるため専門業者へ外注せざるを得ず、コストが増えていた。
  • 富士ゼロックス社のcolor 1000i Press(CMYK+GOLDの5色機)を導入し、CMYKのカラーにゴールドを同時に印刷できるようにした。
  • デジタル印刷機の導入により、焼酎ラベルの生産工程プロセスが改善され、生産体制の確立を図ることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社クロスメディア
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン,情報処理,表面処理
従業員数12人
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

約40年前に文字組版写植からスタートした会社で、現在は名刺から冊子・ポスター・CD/DVDジャケット印刷、CDプレス、写真集・アルバム印刷まで、デザイン・制作・印刷・製本・加工を一貫して手がけている。営業ターゲットは汎用的な大ロット印刷市場ではなく、特殊な紙や加工にこだわりの強いデザイナー市場に絞っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算金や銀の印刷には箔押しや転写フィルムが使われ、亜鉛などの凸版が必要になるため専門業者へ外注せざるを得ず、コストが増えていた。
  • 生産能力焼酎ラベルの生産工程を改善し、生産体制を確立する必要があった。

やったこと

富士ゼロックス社のcolor 1000i Press(CMYK+GOLDの5色機)を導入し、CMYKのカラーにゴールドを同時に印刷できるようにした。用紙「しこくてんれい」で印刷した日本酒ラベルや、数種類の特殊紙でゴールド印刷した成果物を試作し、金や銀の印刷を自社で簡易に施せることを確認した。最高峰の機器をそろえたデジタル印刷と、熟練の技術がある軽オフセット印刷を組み合わせたハイブリッド印刷で高品質な製品を届ける体制を整えた。

加工機富士ゼロックス color 1000i Press(CMYK+GOLDの5色機)

新しい製品・サービス:特殊紙へのゴールド・金銀の簡易印刷による焼酎ラベルなどの印刷物

事業の効果

デジタル印刷機の導入により、焼酎ラベルの生産工程プロセスが改善され、生産体制の確立を図ることができた。外注に頼っていた金や銀の印刷を自社で簡易に施せるようになり、コストの増加を抑えられるようになった。特殊紙への加工・加飾という付加価値のあるモノづくりにより、鹿児島だけでなく全国へ市場を広げる土台ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業43年の印刷会社が焼酎ラベルの金・銀印刷に注力する流れは読めるが、過去の取組との連続性を示す具体的記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    デザイナー市場に特化し特殊紙や加工にこだわる顧客層を狙う方針と、デジタル印刷と軽オフセットのハイブリッド体制が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    箔押しに外注が必要でコスト増という課題を示し、デジタル印刷機で金ゴールドを同時印刷して工程を改善する解決策が書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、わずかに生産工程改善の成果がうかがえるだけである。

  • 事業を進める体制3

    デザイン・制作・印刷・製本・加工まで一貫体制を持つと書かれているが、補助事業の遂行体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    焼酎ラベルなど特徴ある印刷物を提供し、特殊紙でのゴールド印刷という選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして素材拡大や全国展開が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    箔押しに代わる特殊紙へのデジタルゴールド印刷という、同分野で高付加価値化を図る取組が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    鹿児島の地域事業者として焼酎ラベルを扱う点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果2

    外注コスト増の解消は示されるが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    デジタル印刷機と熟練技術の組み合わせで工程を改善したと書かれ、デジタル技術活用の方向性は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島を拠点に全国へ市場を広げる構想が書かれ、地域の特性を活かす方向性はうかがえるが、雇用や成長への効果は具体的ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

紙メディアだけでなく、金属・木材・アクリルといった素材にも対象を広げ、加工・加飾を伴う付加価値のある商品を開発していく。それらの商品を鹿児島だけでなく全国へ販売していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。