ものづくり補助金平成27年度農業、林業鹿児島県

我が家で生産した有機米の加工品製造の効率化と品質向上

成果餅の生産量 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 餅や米粉パンの製造に時間がかかり、加工の効率が低い。
  • 有機米を使った餅と米粉パンの製造効率化と品質向上を図るため、製造設備を導入した。
  • 餅の生産量 1倍→2倍。設備導入により、餅と米粉パンの製造効率と品質が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

所在地鹿児島県 出水市
業種農業
技術分野製造環境
従業員数3人
設立1977年

事業の背景

先祖代々、出水市で農業を営んでおり、普通期水稲を13ha栽培している。化学肥料と化学合成農薬を使わず、合鴨農法による米作りも2ha行っている。有機JASの認定を受け、安心で安全な商品を届けることにこだわっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力餅や米粉パンの製造に時間がかかり、加工の効率が低い。
  • 品質・精度加工品の品質を高める必要があった。

やったこと

有機米を使った餅と米粉パンの製造効率化と品質向上を図るため、製造設備を導入した。導入したのは餅つき機、餅切機、米粉パンを焼くためのオーブンである。設備導入により、餅と米粉パンの製造効率と品質が大幅に向上した。

加工機餅つき機
加工機餅切機
加工機米粉パン用オーブン

新しい製品・サービス:米粉パンの加工品(新たな事業として製造)

事業の効果

  • 餅の生産量 1倍→2倍
  • 米粉パンの生産量 1倍→9倍

設備導入により、餅と米粉パンの製造効率と品質が大幅に向上した。餅は2倍、米粉パンは9倍の生産が可能になった。有機米を取引する有機農産物に特化した個人店やレストラン、宅配事業者からすでに引き合いがある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1977年就農以来の農業と2016年の加工所開業に一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは「新たな事業」とあるのみで具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    有機JAS認証や合鴨農法など強みはあるが、市場動向との関係や競争優位の説明は読み取れない。有機米を取引する個人店やレストランに引き合いがあるとある。

  • 課題の認識と解決3

    製造効率と品質向上を課題として認識し、餅2倍・米粉パン9倍の生産増を示すが、事業計画の付加価値や成長への道筋は具体性が薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。ゆくゆくは地元の方を雇用とあるのみ。

  • 事業を進める体制3

    従業員3名で4世代7人家族の経営と書かれ、体制はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    有機JAS認証の餅、顧客ニーズに応じた米粉パン開発、有機農産物に特化した個人店やレストランなど、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    2016年加工所開業から今年度の有機加工食品JAS取得、設備導入への流れは読めるが、課題解決の遂行方法やスケジュールは詳細に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    有機米を使った餅や米粉パンで、同分野で高付加価値化を図る方向はうかがえるが、普及度や認知度の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地元出水での雇用創出を目指すとあるが、川上・川下への波及効果や社会インフラとしての説明は書かれていない。

  • 費用対効果2

    生産量が餅2倍、米粉パン9倍と数字で示されるが、補助金投入額に対する付加価値増や費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    出水の果物や野菜と組み合わせた新商品開発や地元雇用が書かれ、地域の特性を活かす方向はうかがえるが、経済成長への牽引の規模は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今年度、有機加工食品のJAS認証を受け、有機米で搗いた餅であることを消費者にアピールして販売する予定である。米粉パンは顧客ニーズに応じた新商品を開発し、販売先を広げたい。将来は地元の人を雇用し、加工所を常時稼働できるようにしたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。