ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

環境配慮型設備の導入による表面処理工程の品質・生産性強化

山川造船鉄工株式会社

この事例のポイント

  • 船内・部品の処理はグラインダー等による手作業に頼っており、作業工数が多い。
  • 船内・部品処理にショットブラスト設備を導入し、鉄粒を噴き付けて錆や古い塗装を除去する工程を機械化した。
  • 作業者がリモコンで設備を操作できるようになり、作業環境が改善した。

事業者のプロフィール

事業者名山川造船鉄工株式会社
所在地鹿児島県 指宿市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野製造環境,表面処理
従業員数13人
資本金5,500万円
設立1942年

事業の背景

弊社は船舶の修理を主たる事業としている。昭和5年の創業以来、数多くの船舶を建造してきたが、平成12年以降は船舶修理の専門業として経営資源を集約している。現在は県内外のお客様から駆け込みドクターとして親しまれている。設備面では120トンジブクレーン、2,000トン浮ドックを備えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力船内・部品の処理はグラインダー等による手作業に頼っており、作業工数が多い。
  • 品質・精度砂を周囲に飛散させるサンドブラストでは、仕上がりの品質に課題があった。
  • その他船底処理では砂の飛散により作業環境と周辺環境への影響が大きかった。

やったこと

船内・部品処理にショットブラスト設備を導入し、鉄粒を噴き付けて錆や古い塗装を除去する工程を機械化した。船底処理には従来のサンドブラストにない新機能を持つサンドブラスト設備を導入した。新設備では作業者がリモコンで操作できるようになり、作業環境の改善につながった。装置へ圧縮空気を送るコンプレッサも導入された。

加工機ショットブラスト装置
加工機サンドブラスト設備(新機能付き)
その他コンプレッサ

事業の効果

作業者がリモコンで設備を操作できるようになり、作業環境が改善した。仕上がりなどの品質が向上した。作業工数が減少し、生産性が高まった。周辺環境への影響も減り、環境面の改善が図られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    船舶修理を主たる事業とし平成12年以降専業化したとあり、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    県内外の顧客から駆け込みドクターとして親しまれているとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    砂の飛散による品質、工程、コスト、環境への影響という課題は明示されているが、高付加価値化や成長への具体的な計画は読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業工数の減少や品質向上は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は数字で示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員13名や技術力向上への取組はうかがえるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    手作業の船内・部品処理の問題や、錆や古い塗装の磨きに有効という説明はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入装置の説明はあるが、遂行スケジュールや中長期の課題検証の記述は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    サンドブラストから砂を飛散させない新機能設備へ置き換えるとあるが、分野の普及度や高価格化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    内航貨物船やフェリー建造への貢献や地域の船舶修理拠点としての役割はうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    環境配慮型の設備導入は述べられているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    南薩エリアの事業者として地域の船舶修理を担い、県内外の顧客に親しまれていると書かれ、地域での役割はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は技術力の向上とサービスの拡充に取り組み、船舶のドクターとしての道を固めつつ、創業以来の情熱で無限の可能性に挑戦する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。