ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

性質・素材の異なる物の接着ができる最新式高周波プレス機の導入

有限会社奥建具製作所

成果導入後は導入前の14倍の生産が見込まれる

この事例のポイント

  • 木製建具の主流であるフラッシュ建具では「コスト・スピード」が重要視されるが、骨組みと化粧板の接着から乾燥までを即座に完了させる設備が必要だった。
  • 最新式の高周波フラッシュ接着機「BONDEX-40L」を導入した。
  • 導入後は導入前の14倍の生産が見込まれる。1時間あたりに加工できるフラッシュ建具の枚数は、導入前の14倍の生産が見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社奥建具製作所
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種家具・装備品製造業
技術分野接合・実装,立体造形
従業員数15人
資本金300万円
設立1967年

事業の背景

創業以来、細やかなサービスをモットーとした品質重視の和風・洋風建具専門メーカーである。一戸建住宅、マンション、アパートなどの木製建具、クローゼット、家具、造作材、アルミサッシなどを製造・販売している。木製建具製作を主に、ゼネコン、地元建設会社、工務店、個人大工を対象に施工実績を持ち、鹿児島県の経営革新計画の承認企業として多様な要望に応えてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算木製建具の主流であるフラッシュ建具では「コスト・スピード」が重要視されるが、骨組みと化粧板の接着から乾燥までを即座に完了させる設備が必要だった。
  • 生産能力既存設備では製作が困難または高コストだったロングサイズの接着ができず、競争力の強化が課題だった。

やったこと

最新式の高周波フラッシュ接着機「BONDEX-40L」を導入した。この機械は山本ビニター株式会社製で、加圧したまま接着から乾燥まで完了できる。導入後は全作業員が操作できるよう訓練し、工場内での量産化に向けた生産体制を整えた。既存設備では困難だったロングサイズの接着を可能にし、性質や素材の異なる物の接着による新製品づくりに取り組んだ。

加工機高周波フラッシュ接着機 BONDEX-40L(山本ビニター株式会社製)

新しい製品・サービス:性質・素材の異なる物の接着による「和文化コラボ」をテーマに、木製建具に布製品を接着した新製品

事業の効果

  • 導入後は導入前の14倍の生産が見込まれる

1時間あたりに加工できるフラッシュ建具の枚数は、導入前の14倍の生産が見込まれる。これにより、今まで繁忙期に増えていた外注費や人件費が減り、コスト削減が実現した。生産効率と作業効率が向上し、コスト・スピード面で成果があった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の和風・洋風建具専門メーカーとして、フラッシュ建具の量産化を課題とし設備導入を図る方針が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    木製建具の主流はフラッシュ建具で『コスト・スピード』が重要視されると市場動向が示され、競争力強化が目的とされている。自社の強みの具体的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決4

    1時間あたりの加工枚数が導入後は導入前の14倍と数字で示され、外注費・人件費削減の成果も書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    加工枚数が導入前の14倍と数値で示され、目標に対する実績が明示されている。賃上げ目標の記載は見当たらない。

  • 事業を進める体制3

    全作業員が新設備を操作できるよう訓練し、量産化に向けた生産体制を整備すると書かれているが、人員体制の数値は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    「性質・素材の異なる物の接着による、今までにない和文化コラボ」という製品企画テーマと布製品接着の新製品が示されている。顧客ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして量産化や新製品実現を目指すと書かれているが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    フラッシュ建具は主流だが、布製品を接着した和文化コラボの新製品をめざし、ロングサイズ接着で既存設備では困難な加工を可能にするとある。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地元建設会社・工務店との取引や鹿児島県の経営革新計画承認企業であることが書かれ、地域性がうかがえる程度。

  • 費用対効果4

    導入後の加工枚数が14倍、外注費や人件費の減少によるコスト削減が成果として示されている。投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高周波接着機による異素材接着が示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市の地元建設会社や工務店を対象とし、県の経営革新計画承認を受けており、地域の事業としての位置付けがうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

全作業員が新設備を操作できるよう訓練し、工場内での量産化に向けた生産体制を整備する。製品企画として、布製品を木製建具に接着した新製品の実現を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。