ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

醸造飲料の増産およびISO22000認証取得に向けた設備投資

福山黒酢株式会社

この事例のポイント

  • ビールは100Lと200Lの小型タンクで製造しており、生産能力が大きく不足していた。
  • 黒酢にフルーツを漬け込んだフルーツ黒酢の製造ラインを構築するため、充填機、ベルトコンベア及び貯蔵タンクを導入した。
  • 手作業の工程を機械化したことで、フルーツ黒酢とビールの増産体制が確立された。

事業者のプロフィール

事業者名福山黒酢株式会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種食料品製造業
技術分野バイオ
従業員数144人
資本金1,000万円
設立2003年

事業の背景

福山黒酢は鹿児島県霧島市福山町で200年以上続く黒酢造りを受け継ぐ醸造メーカーで、原料と製法にこだわり、黒酢は3年の年月を経て完成する。平成17年秋には黒酢レストランをオープンし、黒酢の見学と販売も行っている。フルーツ黒酢の販売量が増え、衛生・品質管理の強化が必要になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ビールは100Lと200Lの小型タンクで製造しており、生産能力が大きく不足していた。
  • 品質・精度手動の瓶詰では異物混入や微生物汚染などの衛生面に課題があった。
  • 人手・技能手作業で行っていた工程が多く、増産に限界があった。
  • 納期・工程フルーツ黒酢の販売量増加に伴い、ISO22000の認証取得が求められるようになった。

やったこと

黒酢にフルーツを漬け込んだフルーツ黒酢の製造ラインを構築するため、充填機、ベルトコンベア及び貯蔵タンクを導入した。併せてビール麦汁の冷却チラーを導入し、増産体制を確立した。これまで手作業で行っていた工程を機械化し、ISO22000認証取得に向けた製造環境を大きく前進させた。

加工機充填機
加工機ベルトコンベア
その他貯蔵タンク
加工機ビール麦汁冷却チラー

新しい製品・サービス:黒酢にフルーツを漬け込んだフルーツ黒酢と、黒酢の醸造技術を活かしたクラフトビール

事業の効果

手作業の工程を機械化したことで、フルーツ黒酢とビールの増産体制が確立された。衛生面の改善によりISO22000認証取得に向けた製造環境が大きく前進した。今後はISO22000認証取得と新たな商品開発を進め、クラフトビールでもホテルやビアバー向けのオリジナルビール開発を受注して販路を拡大する予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    黒酢造りを200年以上受け継ぎ、黒酢レストランや黒酢見学を展開してきた歴史が読み取れる。経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    フルーツ黒酢の販売量増加やコンクール受賞が書かれているが、市場動向と自社の強み弱みの関係は明示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    手動瓶詰の異物混入・微生物汚染、増産の限界という課題が明確に書かれ、設備投資で解決する流れが読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員144名と記載があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    フルーツ黒酢の販売量増加とホテル・ビアバーからのオリジナルビール受注が書かれ、需要の裏付けがうかがえる。

  • 事業化までの道筋3

    ISO22000取得や新商品開発、販路拡大の今後の取り組みが示されているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    フルーツ黒酢やクラフトビールは黒酢醸造技術の応用とされ、同分野での高付加価値化の記述は具体性が薄い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    霧島市福山町の醸造メーカーとして地域に根ざす記述はあるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    増産体制の確立や機械化の効果は書かれているが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    霧島市福山町の特産品である黒酢を活かし、年間20万人の来店や従業員144名の規模が示され、地域の事業として読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

フルーツ黒酢事業はISO22000認証取得や新たな商品の開発を予定している。クラフトビール事業はホテルやビアバーのオリジナルビールの開発も受注し、販路を拡大していく。さらに黒酢の醸造技術を活かしたビールの開発を進める。

  • 目標:ビールは100Lと200Lの小型タンクで製造していた。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。