ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

「醤油・酢」製造の熱殺菌工程におけるエネルギー効率の改善及び品質向上事業

久保醸造合名会社

成果熱殺菌の処理時間(約3,000ℓあたり) 4時間→1時間

この事例のポイント

  • 古くからの蒸気加熱方式を使っていてエネルギー効率が悪く、1回に1,500ℓ以上の生産ができない状況だった。
  • 熱殺菌工程の改善のため、「プレート式熱交換器・大型3,000ℓブレンドタンク等一式」を導入した。
  • 熱殺菌の処理時間(約3,000ℓあたり) 4時間→1時間。熱効率が改善され、省エネ効果と製造時間の短縮が図られた。

事業者のプロフィール

事業者名久保醸造合名会社
所在地鹿児島県 鹿児島県鹿屋市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数17人
資本金100万円
設立1932年

事業の背景

創業は昭和7年で、鹿児島の伝統的な甘口で塩分控えめの味を柱に、醤油・酢・味噌の製造販売を行っている。近年は食生活の多様化や共働き世帯の増加に合わせ、手軽に使える加工調味料や佃煮の製造に力を入れている。コロナの影響で飲食店からの受注や帰省客からの注文は減ったが、巣ごもり需要で小売の調味料売上が伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力古くからの蒸気加熱方式を使っていてエネルギー効率が悪く、1回に1,500ℓ以上の生産ができない状況だった。
  • 品質・精度製造時間が長くなるほど製品が空気にさらされる時間が増え、雑菌が混入するリスクが高まり、品質管理の維持が大きな課題だった。

やったこと

熱殺菌工程の改善のため、「プレート式熱交換器・大型3,000ℓブレンドタンク等一式」を導入した。これまで熱殺菌に4時間かかっていた約3,000ℓの処理を、1時間程度でできるようになった。熱処理時間が短くなったことで雑菌の混入を防げ、より衛生的な製造が可能になった。

その他プレート式熱交換器
その他大型3,000ℓブレンドタンク
その他攪拌機

事業の効果

  • 熱殺菌の処理時間(約3,000ℓあたり) 4時間→1時間

熱効率が改善され、省エネ効果と製造時間の短縮が図られた。熱処理時間が短くなったことで雑菌の混入を防げ、より衛生的になった。商品の変色も緩やかになり品質保全機能が向上し、賞味期限もこれまでより長く設定できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは記載がなく、加工調味料や佃煮の製造に力を入れているとの記述がわずかにうかがえる程度です。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    巣ごもり需要で調味料の売上が伸びていると記載があり外部環境は読み取れるが、自社の強み・弱みと競争優位の関係は具体的に書かれていません。

  • 課題の認識と解決4

    熱殺菌に4時間かかっていた課題を、導入後は約3,000ℓを1時間程度で処理できるようになったと、課題と効果が具体的に書かれています。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていませんが、熱殺菌時間の短縮や賞味期限の延長など効果の方向性はうかがえます。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    加工調味料の提供や料理の味付けの簡便さ、代表商品の品質向上など製品の価値は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄いです。

  • 事業化までの道筋2

    オンラインストアのリニューアルや工場見学・料理教室の展望がうかがえるが、スケジュールや解決方法は明確ではありません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    甘口で塩分控えめの味や辺塚だいだいなど地域食材を活かす特徴が書かれているが、同分野での高付加価値化の水準は数値で示されていません。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域食材や鹿児島の伝統的な味を柱にしている点がうかがえるが、波及効果や雇用創出の記載はありません。

  • 費用対効果3

    1回1,500ℓ以上生産できなかった状況が、約3,000ℓを1時間程度で処理できるようになったと数字で示され、省エネ効果も記載されています。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    辺塚だいだいなど地域食材を活かす事業であることは読み取れるが、地域経済の成長や雇用への効果は書かれていません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

コロナが落ち着いた後は工場見学の受け入れや料理教室などのイベント開催を考えている。オンラインストアのリニューアルで商品を見やすく買い物しやすくし、注文を増やしていきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。