ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

研削・放電加工から、油圧プレスを用いた塑性加工法に転換した成形ピンの製造

日本ハードウェアー株式会社

成果寿命 1倍→3倍

この事例のポイント

  • 成形ピンの成形部を研削や放電加工などの機械加工で作るため時間がかかる。
  • 100TON冷間圧造プレス機を導入し、鍛造に用いる成形ピンの製造を従来の機械加工から冷間加工に転換した。
  • 寿命 1倍→3倍。冷間圧造により金属のファイバーフローを切断せず高強度化でき、成形ピンの寿命が延びた。

事業者のプロフィール

事業者名日本ハードウェアー株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島県肝属郡大崎町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
資本金5,300万円
設立1961年

事業の背景

ユーザーの間で高強度な成形ピンへのニーズが高まっている。当社は創業以来長年改良を重ね、独自技術による高い機能性の製品で国内外から評価を受けている。主力は長寿命工具である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度成形ピンの成形部を研削や放電加工などの機械加工で作るため時間がかかる。
  • 品質・精度機械加工では金属のファイバーフローを切断するため強度が低くなり、高強度化に取り組めていない。

やったこと

100TON冷間圧造プレス機を導入し、鍛造に用いる成形ピンの製造を従来の機械加工から冷間加工に転換した。冷間圧造により金属のファイバーフロー(金属繊維)が切断されずに活かされた高強度の成形ピンの製造が可能となった。加工時間が短縮され、納期短縮やコスト低減の効果も得られた。

新しい製品・サービス:ファイバーフローを切断しない冷間加工による高強度の成形ピン。

事業の効果

  • 寿命 1倍→3倍

冷間圧造により金属のファイバーフローを切断せず高強度化でき、成形ピンの寿命が延びた。加工時間が短縮され、納期短縮やコスト低減にもつながった。現在は生産方法を切り替えつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決成形ピンの強度不足と機械加工の時間・強度低下という課題を明示し、冷間圧造への転換で解決する内容が具体的。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標平均2倍以上の寿命向上、加工時間短縮、納期短縮が示されているが、今回の目標数値としての設定は明示されていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けユーザーの高強度成形ピンへのニーズ、寿命2倍以上という選ばれる理由が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性創業以来の技術改良や長寿命工具への取組が書かれているが、経営戦略上の位置付けは読み取れない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の技術改良や長寿命工具への取組が書かれているが、経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    独自技術による高機能性や長寿命をうたうが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    成形ピンの強度不足と機械加工の時間・強度低下という課題を明示し、冷間圧造への転換で解決する内容が具体的。

事業の実現可能性3.5
  • 付加価値・賃上げの目標4

    平均2倍以上の寿命向上、加工時間短縮、納期短縮が示されているが、今回の目標数値としての設定は明示されていない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ユーザーの高強度成形ピンへのニーズ、寿命2倍以上という選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の横展開や特殊鋼材での鍛造プロセス確立が書かれるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    従来の切削加工に比べ寿命2倍以上の高強度成形ピンを製造し、高付加価値化を図る点が具体的に示されている。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    短納期・低コストによる差別化は書かれるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は読み取れない。

  • 費用対効果3

    寿命2倍以上、加工時間短縮、コスト低減の効果が書かれるが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    冷間圧造による加工方法の転換はうかがえるが、デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島工場での製造と地域性がうかがえるが、地域の経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

今後の展望

今回採用された製品の類似品を別の顧客にも横展開するとともに、従来は不可能とされてきた特殊鋼材での鍛造加工プロセスを確立したい。短納期・低コストで独自性と付加価値の高い金型工具を追求する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。