ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

高精密ワイヤー放電加工機の導入による精密部品加工事業の強化・新規分野への参入

中園機工株式会社

成果新規顧客の獲得により前期売上高が16%アップした

この事例のポイント

  • 海外業者の参入などで競争が激化し、より精度が求められる分野への参入と取引先の拡大への対応に迫られていた。
  • 最新式の高精密ワイヤー放電加工機を導入した。
  • 新規顧客の獲得により前期売上高が16%アップした。加工サイズと精度が向上し、自動化も可能になって生産性が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名中園機工株式会社
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数49人
資本金1,330万円
設立1990年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術海外業者の参入などで競争が激化し、より精度が求められる分野への参入と取引先の拡大への対応に迫られていた。
  • 生産能力加工部品の巨大化が進む中、保有するワイヤー放電加工機では精度的に対応できず、受注できない案件が増えていた。
  • 生産能力既存の機械では生産性が低く、新規市場が求める精度に追いつけなかった。

やったこと

最新式の高精密ワイヤー放電加工機を導入した。導入により作業時間を短縮し、精度を向上させた。加工精度はピッチ加工精度3μm、ワイヤー径0.1mm〜0.3mmとなり、より高い精度が求められる新規分野へ参入できる体制を整えた。

  • 加工機高精密ワイヤー放電加工機

事業の効果

  • 新規顧客の獲得により前期売上高が16%アップした

加工サイズと精度が向上し、自動化も可能になって生産性が高まった。新規開拓に成功して大幅な受注増加を実現し、その効果はメンテナンス部門やその他の分野にも波及している。新規顧客の獲得により前期売上高は16%増加した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決受注できない案件増加を課題とし、高精密ワイヤー放電加工機導入で精度ピッチ3μmの新規分野参入を計画しており、課題と対策が対応している。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標導入後に前期売上高が16%アップしたと数字が示されており、付加価値や賃上げの目標値は書かれていないが実現性は読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けピッチ加工精度3μm、ワイヤー径0.1〜0.3mmといった数値で加工能力を示し、精度が求められる新規分野を顧客ターゲットとしている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋メンテナンス部門への波及や技術継承の方針はあるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は書かれていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業29年の技術を活かし、精度の求められる新規分野へ参入する方向性が示されているが、経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外業者の参入で競争が激化し、加工部品の巨大化に既存機械が対応できないという外部環境と課題は読み取れるが、強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    受注できない案件増加を課題とし、高精密ワイヤー放電加工機導入で精度ピッチ3μmの新規分野参入を計画しており、課題と対策が対応している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    導入後に前期売上高が16%アップしたと数字が示されており、付加価値や賃上げの目標値は書かれていないが実現性は読み取れる。

  • 事業を進める体制3

    創業29年の技術継承や創業以来の体制は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ピッチ加工精度3μm、ワイヤー径0.1〜0.3mmといった数値で加工能力を示し、精度が求められる新規分野を顧客ターゲットとしている。

  • 事業化までの道筋2

    メンテナンス部門への波及や技術継承の方針はあるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    高精度ワイヤー放電加工で精度要求の高い分野へ参入するとあるが、市場の普及度や高価格化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の企業として創業し、ベテランから若手への技術継承や休日増加など働き方改革への言及はあるが、波及効果の定量的説明はない。

  • 費用対効果3

    生産性と加工精度の向上、売上16%増という効果は示されているが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県薩摩川内市の地域で創業し、本社以外に工場を展開して顧客の信頼を得ているとあり、地域での事業性がうかがえる。

今後の展望

導入機器を含む機械加工部門では小型精密加工を強化し、独自の強みを発掘して更なる受注拡大を目指す。メンテナンス部門では、ベテランから若手への技術継承と共有化を進める。人手不足への対応として休日の増加など働き方改革にも取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。