ものづくり補助金平成27年度製造業沖縄県

バリ取り機導入による高精度加工技術の習得

有限会社海邦ベンダー工業

成果作業量が従来の1/20程度まで激減

この事例のポイント

  • 手作業によるバリ取りは手間と時間がかかり、仕上がりにもムラがあった。
  • 県内初導入となるバリ取り機を導入し、稼働させた。
  • 作業量が従来の1/20程度まで激減。バリ取り作業量が従来の1/20程度まで激減し、省力化に高い効果が見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社海邦ベンダー工業
所在地沖縄県 糸満市
業種金属製品製造業
従業員数65人
資本金300万円
設立2012年

事業の背景

当社はステンレス、スチール、アルミなどの金属を素材とする建具などの製造・加工を手掛けており、オリジナルのデザイン加工が増加傾向にある。デザイン性の高い製品ではパンチング加工を行う場合があり、その後のバリ取りは従来人手に頼っていた。パンチング加工はデザイン性の高い製品に対して行うことが多いため、景気のよい時期に増える傾向がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業によるバリ取りは手間と時間がかかり、仕上がりにもムラがあった。
  • 納期・工程難しい仕上げは外注することもあり、納期が長くなることもあった。
  • 品質・精度パンチング加工後のバリは研磨が必要で、品質やケガの恐れにかかわる。

やったこと

県内初導入となるバリ取り機を導入し、稼働させた。営業上の要請から、カタログ上の最大幅より寸法の大きい金属板も研磨できるよう、メーカー担当者と共同で研究し、機械の挿入口の左右にストッパーを設けた。これにより材料のロスが少なくなり歩留まりが向上した。

加工機バリ取り機

事業の効果

  • 作業量が従来の1/20程度まで激減

バリ取り作業量が従来の1/20程度まで激減し、省力化に高い効果が見込まれる。材料のロスが減って歩留まりがよくなり、コストの低下と利益率の向上が期待できる。残業時間の削減にも寄与し、働き方改革を後押しする。機械をフル稼働させれば生産性が上がり、パンチングが必要な仕事を従来より多く受注して利益を増やせる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、建具製造・デザイン加工の増加傾向は触れられるが経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    デザイン性重視の製品でパンチング加工が増えている市場動向と、従来は外注で納期が長くなっていた課題が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業バリ取りで時間と手間がかかり、仕上がりにムラがある課題を認識し、機械導入で作業量が従来の1/20程度に激減したと書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上や利益率向上への寄与は述べられているが、具体的な数値目標や賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    導入や稼働がスムーズだったことや、従業員65人の体制が示されているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    デザイン性の高い製品に対するパンチング加工のニーズは示されているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ストッパー設置による機械の対応幅拡大や、機械をフル稼働させる計画は書かれているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    パンチング加工は一般的な加工として書かれ、高付加価値化や高価格化の度合いは明確ではない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    作業量が従来の1/20程度に激減し、歩留まり向上でコスト低下が期待できると書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県糸満市の県内初導入という地域性がうかがえるが、地域経済の牽引や雇用創出は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

機械をフル稼働させて生産性を向上させ、利益を増やして従業員にも還元していきたい。働き方改革を進め、70代の社員も働ける職場環境を目指す。

事業者の声

工場はお客様に見せるもの!! 工場は最大の営業マン。工場における製作技術には絶対の自信を持っている。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。