ものづくり補助金平成27年度製造業沖縄県

材料分析の能力向上のための最新発光分析装置導入計画

沖縄鋳鉄工業株式会社

成果月約10tの再生できない砂のうち、約7割の回収が可能になった

この事例のポイント

  • 鋳型砂は産業廃棄物として埋め立て処理しているが、将来的に保管スペースの限界が懸念されていた。
  • 生型廃棄砂再生設備を導入し、工場のスペースに合わせて設備設計から依頼した。
  • 月約10tの再生できない砂のうち、約7割の回収が可能になった。再生設備の導入により、これまで廃棄するしかなかった団子状の砂の発生が抑えられ、リサイクルしやすい砂が回収できるようにな…

事業者のプロフィール

事業者名沖縄鋳鉄工業株式会社
所在地沖縄県 沖縄県中頭郡西原町
業種鉄鋼業
技術分野測定計測
従業員数40人
資本金4,500万円
設立1973年

事業の背景

沖縄県唯一の鋳物製造業者で、上下水道、電気、ガス、通信、給油所のガソリンタンクなどのマンホール鉄蓋を製造している。県内マンホールの約9割のシェアを持ち、日本のデザインマンホール第1号も手掛けた。一方で中国を中心とする海外製品や県外製品が低価格で市場シェアを獲得しており、価格競争が激しくなっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他鋳型砂は産業廃棄物として埋め立て処理しているが、将来的に保管スペースの限界が懸念されていた。
  • コスト・採算中国や県外の製品がスケールメリットを生かした低価格で販売しており、コストダウンを伴う価格競争の強化が求められていた。
  • 品質・精度県外の新規顧客からの受注に向け、異なる製品規格に合わせた鋳物の成分を精密に分析し、品質を安定させる体制が必要だった。

やったこと

生型廃棄砂再生設備を導入し、工場のスペースに合わせて設備設計から依頼した。設置は平成28年7月に行い、砂を集める集じん機、団子状の砂を砕く粉砕機、砂の粗さを均一にする再生機の3台を設置した。まずは一部の製品から試作を始め、将来的には生型で製造する全製品へ対応を広げる計画とした。あわせて発光分析装置PDA-7020(通称カウントバック)を平成28年10月に導入した。従来の積分法に比べてパルス分布測光法で細かなデータ処理ができ、テストピースの表面に光を当てて成分を分析し配合を微調整できるようにした。

事業の効果

  • 月約10tの再生できない砂のうち、約7割の回収が可能になった

再生設備の導入により、これまで廃棄するしかなかった団子状の砂の発生が抑えられ、リサイクルしやすい砂が回収できるようになった。新砂の購入と廃棄にかかる費用は7割程減少し、製造コストの低減により県外製品に対する価格競争力も向上した。廃棄砂の処理に係る環境負荷も減り、環境配慮にもつながった。分析装置の導入後は分析精度が向上し、新規顧客からの発注リピートや新製品の引き合いが増えて売上増につながりつつあり、維持管理の簡便化による作業軽減や時短の効果も得られた。

今後の展望

再生工程の体制がほぼ確立し、再生した砂を定量的に生産に再利用できるようになった。コストダウン効果を生かして価格競争力を強化し、県内外の新規案件を積極的に受注したいと考えている。再利用できない約3割の砂は土木資材やコンクリート原料などへリサイクルする試みを始め、廃棄砂の100%リサイクルを目指している。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。