ものづくり補助金平成27年度宿泊業、飲食サービス業沖縄県

達人窯を活用した、味を落とさない レトルト食品開発と販路拡大計画

株式会社ピザハウス

この事例のポイント

  • お客様から、ピザハウスの料理を家で手軽に食べたいという強い要望があった。
  • 小型レトルト食品製造用の達人釜を中心とした小型調理機器を導入し、自社で試作品を開発した。
  • 開発したレトルト食品は店内併設ショップで販売し、好評で売り切れもしばしばだった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ピザハウス
所在地沖縄県 浦添市
業種飲食店
従業員数53人
資本金1,000万円
設立1987年

事業の背景

株式会社ピザハウスは沖縄県浦添市のレストランである。2017年3月に旧本店を踏襲した新本店を開いた。レストラン営業のほか、自社ブランドを活かした商品を店内併設ショップで販売する計画を進めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑お客様から、ピザハウスの料理を家で手軽に食べたいという強い要望があった。
  • 販路・情報発信自社ブランドを活かした味とサービスを、テイクアウトやギフト商品として提供したいと考えていた。
  • 新製品・新技術外注の専門業者では製造規模が折り合わず、当社のこだわりの調理も再現できなかった。

やったこと

小型レトルト食品製造用の達人釜を中心とした小型調理機器を導入し、自社で試作品を開発した。県産豚肉のカレー(冷蔵・常温レトルト)、ビーフシチュー、ソーセージ、パンプキンスープなど多数の試作品を作った。検査機関に出して賞味期限を設定した後、社内で試食会を行い、ピザハウスの世界観を表現できていると評価した。その後、少量ずつの計画生産を始めた。

加工機達人釜(温・高圧調理機)
加工機小型調理機器

新しい製品・サービス:ピザハウスの世界観を自宅で表現するレトルト食品(県産豚肉のカレー、ビーフシチュー、ソーセージ、パンプキンスープなど)

事業の効果

開発したレトルト食品は店内併設ショップで販売し、好評で売り切れもしばしばだった。インバウンドクルーズ船のメニューに採用され、高級ホテルのレストランと商品の契約を結ぶなど成果があった。達人窯は調理時間や温度の調整が容易で、食感や風味を損なわず少量ずつ計画生産できることが最大のメリットである。当社の調理技術とノウハウを生かせるようになり、付加価値が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    旧本店を踏襲した新本店でピザハウスの料理を家で食べたいという要望に応え、レトルト食品を店内ショップで販売する計画とあり、既存の店舗事業との関連は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社の調理ノウハウと強みを活かすとあるが、市場動向や競合との比較の記述は薄く、競争優位性は一般的な表現にとどまる。

  • 課題の認識と解決3

    外注では製造規模が合わず、こだわりの調理を再現できないという課題認識があり、達人釜の導入で対応したと読める。ただし事業計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の向上とあるが、具体的な目標値や賃上げの数字は書かれておらず、実現可能性を判断する情報は少ない。

  • 事業を進める体制2

    自分たちで試作品を開発する必要があったとあるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    お客様の強い要望やアンケートで世界観を表現できたと評価された点、インバウンドクルーズ船のメニュー採用など、ニーズの裏付けが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作を重ね、土産品・ギフトとして販路開拓を図る展望があるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県産豚肉のカレーなどのレトルト食品で、ピザハウスの世界観を家庭で再現する点に新しさがあるが、市場の普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    県産豚肉を用いた商品開発や県内外の特産品市場への展開が示され、地域の食材を活かす波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果2

    少量の計画生産で付加価値が向上したとあるが、補助金額に対する費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    達人窯による調理と小型調理機器の導入はあるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県浦添市の地元特産品市場や地元客、観光客への販路開拓が示され、地域の特性を活かす事業とうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

土産品・ギフト商品としての積極的な販路開拓を進め、既存のレストランショップ、ホテル、地元客、観光客に向けて販売する。県内外の特産品市場や通販事業も視野に入れ、ネットワークを活用した連携販売で販路拡大につなげる。

事業者の声

あなたの人生と共に歩むピザハウス

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。