ものづくり補助金平成27年度製造業沖縄県

沖縄離島への多品種サイズペットボトル容器製造ラインの導入

株式会社石垣の塩

この事例のポイント

  • 石垣の塩の品質を向上させる必要があった。
  • 平成26年度のものづくり補助金を活用し、小型蒸気釜、携振機、固液分離機などの製塩用機械設備を導入した。
  • 既存の製塩装置と組み合わせた製法により、目標値を上回る品質の塩を析出することに成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社石垣の塩
所在地沖縄県 石垣市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,立体造形
従業員数45人
資本金9,200万円
設立1997年

事業の背景

当社は石垣島で採取した海水のみを使った無添加の天然塩を製造しており、卸・小売を含めて商品の90%を県外に販売している。一般的な製塩は海水を火にかけて煮詰めるが、当社は海水を火にかけず三日三晩かけて蒸し上げ、ゆっくり結晶化させる独自の方法を取っており、この製法で特許も取得している。市場が求める商品作りに対応するには品質向上と新バリエーションの開発が必要になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度石垣の塩の品質を向上させる必要があった。
  • 新製品・新技術市場が求める商品づくりに対応するため、新バリエーション品の開発が必要だった。
  • 生産能力粒度の変更など小回りの利いた多品種生産には至っていなかった。
  • その他石垣の海水の100%活用が長年の念願であった。

やったこと

平成26年度のものづくり補助金を活用し、小型蒸気釜、携振機、固液分離機などの製塩用機械設備を導入した。長年培ってきた塩づくりの経験とノウハウをもとに、品質向上と粒度を変えた新バリエーション品の開発に取り組んだ。導入後も試行錯誤を重ね、既存の製塩装置と組み合わせた製法を確立した。各装置を調整することで、バリエーションのある塩も作れるようになった。

新しい製品・サービス:粒度の小さい塩であるシーバターを開発した。食用のほか肌に塗れるほどなめらかで、105種類のミネラルを含み化粧品の材料としての需要も期待できる。あわせて食べやすくミネラルを補給できるミネラルゼリーの開発にも取り組んでいる。

事業の効果

既存の製塩装置と組み合わせた製法により、目標値を上回る品質の塩を析出することに成功した。商品製造に要する時間を大幅に短縮することもできた。導入した各装置の調整により、バリエーションのある塩も製造できるようになった。シーバターは食用や化粧品材料としての需要が期待でき、ミネラルゼリーも開発中である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    地域経済への波及石垣島の海水と自然の恵みを活かした天然塩の開発で、地域の特性を生かした事業であることが具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標目標値を上回る品質の塩を析出し商品製造時間を大幅短縮したとあるが、付加価値や賃上げの目標数値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の塩製法と特許を背景に品質向上と新バリエーション開発に取り組んだと書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県外販売が90%で、市場が求める商品作りへの対応が必要だったと書かれるが、競争優位の分析は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    粒度の変更など多品種生産に至っていない課題が示され、新商品開発で対応したと書かれるが、高付加価値化の数値は示されていない。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    目標値を上回る品質の塩を析出し商品製造時間を大幅短縮したとあるが、付加価値や賃上げの目標数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    平成26年度に補助金を活用し、長年の塩作りの経験やノウハウを元に開発したと書かれるが、体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    シーバターは105種類のミネラルを含み化粧品材料の需要も期待できるなど特徴が書かれるが、需要の裏付けは乏しい。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望としてイベント出展や香港・中国への販路拡大が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    海水を火にかけず蒸す製法で特許を取得し、粒度の小さい塩や高付加価値の新バリエーションを開発したとある。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    石垣島の海水を100%活用する点は示されるが、地域経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    石垣島の海水と自然の恵みを活かした天然塩の開発で、地域の特性を生かした事業であることが具体的に書かれている。

今後の展望

社会環境やライフスタイルの変化で求められる商品が幅広くなったため、イベント等への出展や営業活動に積極的に取り組みたい。国内はもとより、香港や中国などの海外にも販路を拡大したいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。