ものづくり補助金平成28年度製造業北海道

角形鋼管の孔開、切断加工の内製化による、緊急対応力のボトルネック解消を図る競争力強化事業

日進工業株式会社

成果自社加工により納期を1週間短縮できる見込みと記載

この事例のポイント

  • 角形鋼管の孔開加工を自社でできず外注先に依頼しており、納期が1週間長くなり外注コストもかかっていた。
  • 角形鋼管、H形鋼、T形鋼、I形鋼などの加工材料に対応可能なNCドリルマシンを導入し、孔開加工を内製化した。
  • 自社加工により納期を1週間短縮できる見込みと記載。内製化により外注コストを大幅に削減した。

事業者のプロフィール

事業者名日進工業株式会社
所在地北海道 札幌市
業種鉄鋼業
技術分野材料製造プロセス,精密加工
従業員数30人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

同社は札幌市でビルや倉庫、駐車場などの鉄骨施工を行う会社で、亡父が経営していた会社を5年前に再開した。機械設備は老朽化していたものが少なくなかった。北海道の建設業界は工事が多く、工事の遅延も多く発生している状況である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力角形鋼管の孔開加工を自社でできず外注先に依頼しており、納期が1週間長くなり外注コストもかかっていた。
  • 人手・技能打診があっても受けられない案件が少なくなく、緊急対応力がボトルネックになっていた。

やったこと

角形鋼管、H形鋼、T形鋼、I形鋼などの加工材料に対応可能なNCドリルマシンを導入し、孔開加工を内製化した。NCドリルマシンは図面データを入力するだけで穴開け加工ができるデータ対応型で、人的ミスがほとんどなくなった。オペレーターが機械の側にいる必要もなくなり、従業員を効率的に配置できるようになった。細かな仕様に合わせた孔開作業も可能になり、同業他社からの加工依頼も受注するようになった。

加工機NCドリルマシン

事業の効果

  • 自社加工により納期を1週間短縮できる見込みと記載

内製化により外注コストを大幅に削減した。機器管理に常時人員を配置する必要がなくなり、緊急度の高い案件への対応力が上がった。緊急対応力の向上により顧客からの信頼が高まり、受注額の増加につながった。北海道内の受注を安定させながら大手ゼネコンから全国の緊急対応案件を受注し、増益となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    鉄骨施工を業務とし、老朽化設備を設備導入で刷新して内製化に取り組んだ経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    北海道の建設業界の多忙さや工事遅延を背景に、緊急案件対応力を強みとして外注先依頼を内製化する方針が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    外注に頼っていた角形鋼管加工を内製化し納期を1週間短縮、外注コストを抑える課題認識と対策が明確に示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    納期1週間短縮や外注コスト削減が示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず目標値の具体性が薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員30人、代表の経営体制は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    緊急案件への対応力と同業他社からの加工依頼の受注という、選ばれる理由と顧客ニーズの裏付けが具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    設備導入後に追加投資が必要という記述はあるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    増益や受注安定に触れるが、資本金1000万円以外に財務状況や資金調達の具体的な記述はない。

新市場性・高付加価値性20%
  • 新しさ・高付加価値1

    公開されている事例からは読み取れません。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    北海道の建設業界の多忙さや大型イベント需要に触れるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    外注コスト大幅削減や納期1週間短縮が示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCドリルマシンのデータ対応や溶接ロボットへの言及はあるが、サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    北海道で地域の建設業界の要請に応え受注を広げる内容があり、地域の経済成長への寄与がうかがえるが具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

増益を背景に設備投資を続け、生産体制の拡充と事業拡大を目指している。

事業者の声

「他に頼んだけど出来ないと言われた」という案件が来ても120%の力で取り組む

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。